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インプラントまでの「歯がない期間」はどうする?

2026年5月27日

当院が“治癒を待つインプラント”を選択する理由

インプラント治療をご検討中の患者様から、よくいただくご質問があります。

「抜歯したその日にインプラントは入れられますか?」
「歯がない期間はありますか?」
「前歯なので見た目が心配です…」

特に前歯では、

・見た目

・会話

・発音

・お仕事

・お食事

など、日常生活への影響を不安に感じられる方が多くいらっしゃいます。

当院では“すぐ埋入しない”ことがあります

インプラント治療には、

・抜歯と同時にインプラントを埋入する方法(即時埋入)

・抜歯後、一定期間治癒を待ってから埋入する方法

があります。当院では、歯ぐきや骨の状態によっては、 抜歯後に一定期間治癒を待ってからインプラントを行う「Type2埋入(早期埋入)」を選択することがあります。

その理由は、

・歯ぐきの治癒を待てる

・炎症の改善を待てる

・骨や軟組織の状態を整えやすい

・長期的に安定した位置へ埋入しやすい

といったメリットがあるためです。

当院では、単に「早く入れること」よりも、

👉 長期的な安定性
👉 歯ぐきの治癒
👉 清掃性
👉 最終補綴の仕上がり

を重視しています。

“歯がない期間”をどう過ごすのかも重要です

一方で、患者様にとっては、「待つこと」そのものより、“その間どうなるのか”が大きな不安になります。

当院では、治癒期間中も見た目や日常生活に配慮するため、デジタル技術を活用した即時義歯を使用しています。

抜歯当日の流れ

前歯部の抜歯前・抜歯直後・即時義歯装着後を比較した症例写真。CGFを併用しながら、抜歯当日にデジタル即時義歯を装着したインプラント治療症例。

上記は実際のケースです。

左から、

① 抜歯前
② 抜歯直後
③ 即時義歯装着後

を示しています。これらはすべて、同じ日に行った処置です。

治癒環境にも配慮しています

抜歯直後には、必要に応じてCGF(自己血由来の再生材料)を使用し、抜歯窩の治癒環境を整えています。

さらに、デジタル技術を活用した即時義歯をその日のうちに装着することで、

・見た目

・発音

・咀嚼

など、日常生活への影響を最小限に抑えるよう配慮しています。

CGFとは、患者様ご自身の血液から作製する再生材料で、抜歯後の治癒環境を整える目的で使用しています。

当院で使用しているCGFについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。

CGF(自己血由来の再生材料)についてはこちら

即時義歯は“その場で作っている”わけではありません

患者様から、「その日のうちに義歯を作るのですか?」と驚かれることがあります。

当院では、初診時に口腔内スキャンを行い、そのデータをもとに即時義歯をデジタル設計しています。

初診時のスキャンデータ

口腔内スキャンデータを用いたデジタル即時義歯の設計フロー。初診時のIOSデータから即時義歯を設計・作製し、抜歯当日に装着した症例イメージ。

このように、口腔内をデジタルデータとして記録し、

・咬み合わせ

・歯の位置

・欠損部位

・見た目のバランス

などを確認しながら、即時義歯を設計しています。

そのため、

👉 見た目
👉 発音
👉 装着感
👉 日常生活での使いやすさ

にも配慮した治療が可能になります。

“待つ期間”にも意味があります

インプラント治療では、「早く終わること」が必ずしも最善とは限りません。

当院では、

・骨の治癒

・歯ぐきの状態

・炎症の改善

・補綴設計

まで含めて総合的に診断し、長期的な安定性を重視した治療をご提案しています。

そのため、症例によっては、

👉 抜歯後すぐではなく、一定期間治癒を待ってからインプラントを行う「Type2埋入(早期埋入)」を選択することがあります。

「なぜ当院がType2埋入を選択するのか」については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

当院がType2埋入(早期埋入)を選択する理由についてはこちら

インプラントをご検討中の方へ

「自分は即時埋入が向いているの?」
「歯がない期間はどのようになる?」
「見た目はどこまで自然にできる?」

など、症例によって適した方法は異なります。

まずは診査・診断の上で、患者様に合った治療方法をご提案いたします。

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この記事の執筆・監修

東京銀座デンタルクリニック 院長 金山 健夫

金山 健夫
東京銀座デンタルクリニック 院長 / 歯学博士

インプラント治療・補綴治療・デジタル歯科治療を中心に診療を行う。
日本補綴歯科学会 専門医・指導医。
国立がん研究センター中央病院 非常勤医師(インプラント外科・補綴担当)。

院長プロフィールはこちら

マウスピース矯正とワイヤー矯正 『大切なのは「装置」ではなく「診断」です』

2026年5月12日

近年、マウスピース矯正を目にする機会が増えました。

・目立ちにくい

・取り外しができる

・気軽に始められる

このようなイメージから、興味を持たれる方も多いと思います。

実際に、マウスピース型矯正装置には多くのメリットがあります。
一方で、矯正治療は「歯を並べるだけ」の治療ではありません。

見た目だけでなく、

・歯根の位置

・咬み合わせ

・奥歯の関係

・横顔や口元のバランス

まで含めて、精密にコントロールしていく必要があります。

そのため矯正治療で最も重要なのは、

「どの装置を使うか」ではなく、
“その症例に適した治療方法を正しく診断すること”です。

マウスピース矯正とワイヤー矯正の特徴を比較した図

 

マウスピース矯正のメリット

マウスピース型矯正装置には、多くの利点があります。

・装置が目立ちにくい

・取り外しが可能

・食事や歯磨きがしやすい

・金属装置への抵抗感が少ない

特に軽度〜中等度の歯列不正では、有効な選択肢となることがあります。

また、症例によっては治療の一部にマウスピース型装置を取り入れることで、見た目や快適性に配慮した治療が可能になる場合もあります。

しかし、すべての症例に適しているわけではありません

矯正治療では、歯の見えている部分(歯冠)だけではなく、歯根を含めた三次元的なコントロールが重要になります。

特に、

・抜歯を伴う症例

・重度の叢生(ガタつき)

・大きな歯牙移動が必要なケース

・咬み合わせの調整が必要なケース

では、より精密な歯のコントロールが求められます。

マウスピース型矯正装置では、症例によって歯冠側が先に移動し、歯根の移動が遅れやすい傾向がみられることがあります。

一見きれいに並んで見えても、

・歯根の位置

・咬み合わせ

・奥歯のバランス

まで適切にコントロールできているかは、別の問題です。

歯の動きには違いがあります

矯正治療では、歯をどのように動かすかがとても重要です。

マウスピース矯正では、症例によっては「傾斜移動」と呼ばれる動きが起こりやすくなります。

これは、歯冠側(見えている部分)が先に動き、歯根が後からついてくるような動きです。

一方、ワイヤー矯正では、歯根を含めて歯全体をコントロールしやすく、「歯体移動」と呼ばれる安定した動きが得られる場面があります。

そのため、

・歯根の位置を整えたいケース

・咬み合わせの調整が重要なケース

・長期的な安定性を重視するケース

では、ワイヤー矯正が有効になることがあります。

マウスピース矯正とワイヤー矯正における歯の動きの違いを説明した図

マウスピース矯正は「患者さんの協力度」も重要です

ワイヤー矯正では装置が固定されているため、24時間継続して歯に力が加わります。

一方、マウスピース矯正では、

・装着時間

・マウスピースの適合状態

・ゴムかけ

・交換タイミング

など、患者さん自身による管理が治療結果に大きく影響します。

装着時間が不足したり、マウスピースが浮いた状態で使用されたりすると、計画通りに歯が動かなくなることがあります。

また、歯の移動途中では一時的に歯と歯の間に隙間が生じるため、食べ物が詰まりやすく感じる方も少なくありません。

特に抜歯症例や大きな移動を伴うケースでは、違和感につながる場合があります。

ワイヤー矯正が現在も重視される理由

ワイヤー矯正は、長年にわたり確立されてきた治療方法です。

ブラケットとワイヤーを用いることで、

・歯根を含めた三次元的コントロール

・精密な歯牙移動

・咬合調整

・幅広い症例への対応

が可能になります。

特に複雑な症例では、現在でもワイヤー矯正が重要な役割を担っています。

「ワイヤー矯正は古い治療」というイメージを持たれることがありますが、実際には、より精度の高い治療を行うために欠かせない場面が多くあります。

ワイヤー矯正・アライナー矯正・アラインチューブを組み合わせたハイブリッド矯正のイメージ

当院では、見た目への配慮だけでなく、必要な歯牙移動や咬合コントロールを考えながら、症例ごとに適した方法を選択しています。

「目立ちにくい矯正」はマウスピースだけではありません

「矯正装置が目立つのが心配」という方も少なくありません。

現在では、

・透明感のあるブラケット

・白いワイヤー

・ブラケットを使用しないシステム

など、見た目に配慮した矯正治療も選択できるようになっています。

そのため、「目立ちにくさ」と「精密な歯牙移動」の両立を目指せるケースもあります。

矯正治療についてカウンセリングを行う歯科医師

装置選びより大切なのは「診断」です

どの装置にも、それぞれ得意・不得意があります。

大切なのは、流行している装置を選ぶことではなく、その方の歯並びや咬み合わせに本当に適した方法を選択することです。

当院では、最初から「マウスピース矯正ありき」で治療を進めることはありません。

必要な歯牙移動や咬合の状態を丁寧に診断し、見た目だけではなく、長期的な安定まで考えた矯正治療をご提案しています。

矯正治療をご検討中の方は、ぜひ一度ご相談ください。

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この記事の執筆・監修

東京銀座デンタルクリニック 矯正治療・インプラント担当医 飯岡 拓馬

飯岡 拓馬
東京銀座デンタルクリニック 歯科医師 / 歯学博士

インプラント治療・矯正治療・デジタル歯科治療を中心に診療を行う。
国際インプラント協会(IDIA)専門医。
Academy of Osseointegration(AO)Active Member。

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インプラントは「いつ入れるか」で結果が変わります<最新研究と体の回復の仕組みから考える最適なタイミング>

2026年5月6日

インプラントのご相談で、よくこんな質問をいただきます。

「抜歯したその日にインプラントって入れられますか?」
「できれば早く終わらせたいんですが…」

確かに、できるだけ早く治療を終えたいと思うのは自然なことです。

ただ実は…

👉 インプラントは“いつ入れるか”で結果が変わる治療です。

🤔 なぜ医院によって説明が違うのか?

ある医院では…
「すぐ入れられます」

別の医院では…
「少し待ちましょう」

この違いに戸惑う方はとても多いです。

これはどちらが正しい・間違いではなく👇

👉 インプラントには複数のタイミングがあり、それぞれ適応が異なるためです

🧭まずは全体像をシンプルにご説明します

抜歯後のインプラント埋入タイミング(即時・早期・待機)と、それぞれの治癒状態の違いを示した図解

インプラントは大きく分けて

・抜歯と同時に入れる方法

・少し期間をあけて入れる方法

・しっかり治ってから入れる方法

があります。

⚠️ 一番大切なポイント

👉 「できる治療」と
👉 「長く安定する治療」は同じではありません

なぜ当院は“少し待つ方法”を選ぶことが多いのか

当院では多くのケースで

👉 抜歯後、1〜2ヶ月ほど期間をあけてからインプラントを行う方法(早期埋入 / Type2)

を選択しています。

その理由は、体の回復の仕組みにあります。

体が“最も治ろうとしているタイミング”を活かす

歯を抜いたあと、お口の中では段階的に回復が進みます。

まず歯ぐきは比較的早く閉じていきますが、

👉 体は感染や異物があれば外に出そうとする性質があります

そのため、

👉 歯ぐきがしっかり閉じている状態は、内部の炎症や感染がコントロールされ、環境が整ってきているサインと考えられます

一方で内部では、

👉 まだやわらかい“骨になる途中の組織”が形成されている状態です

👉 いわば「骨の準備が進んでいる段階」

です。

抜歯後1〜2ヶ月の状態を示す図。歯ぐきは治癒しているが内部では骨形成途中の組織が存在する状態を解説

このタイミングで治療するメリット

この“回復の途中”のタイミングでインプラントを行うことで

・体の自然な治癒の流れを活かせる

・骨が形成されやすい環境を利用できる

・インプラントが安定しやすい

👉 安全性と結果のバランスが非常に良い方法です。

インプラントの埋入時期と荷重時期に関するエビデンスをまとめた図。各タイミングの信頼性の違いを示している

※専門的な図ですが、「どのタイミングがどの程度信頼されているか」を示しています

この研究から分かることは👇

👉 どの方法も可能だが、“適応とタイミング”が重要である

ということです。

実際のケース

前歯の歯根破折症例に対するインプラント治療の経過。治療前、抜歯後、最終補綴後の変化を示した症例写真

前歯の歯根破折により、抜歯が必要となったケースです。

患者様は「できればすぐインプラントを入れたい」とご希望されていましたが、

👉 抜歯部位の骨が不足しており、骨の再生(GBR)が必要な状態でした。

また、

👉 骨の再生は歯ぐきの状態が整っていることが重要なため、治癒期間を設けました。

その結果、

・骨の回復が進み

・歯ぐきの形態も整い

👉 自然で安定した仕上がりを得ることができました

❗ では“すぐ入れる方法”はダメなのか?

そういうわけではありません。

・感染がない

・骨の状態が良い

・十分な固定が得られる

👉 こうした条件が揃えば、有効な選択肢です。

ただし重要なのは👇

👉 “できるかどうか”ではなく
👉 “その人にとって最適かどうか”

まとめ

・インプラントはタイミングで結果が変わる

・どの方法も可能だが適応が重要

・当院では“体の回復を活かすタイミング”を重視

ご相談・ご予約について

インプラント治療は

👉 “早さ”よりも“正しさ”が大切です

当院では、

・CTによる骨の評価

・歯ぐきの状態

・噛み合わせ

をしっかり診査した上で
👉 最も安全で長く安定する方法をご提案しています

👉 無理に特定の治療をおすすめすることはありませんので、安心してご相談ください

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参考文献

※本記事は、システマティックレビュー(Gallucci et al., 2026)をもとに構成しています

この記事の執筆・監修

東京銀座デンタルクリニック 院長 金山 健夫

金山 健夫
東京銀座デンタルクリニック 院長 / 歯学博士

インプラント治療・補綴治療・デジタル歯科治療を中心に診療を行う。
日本補綴歯科学会 専門医・指導医。
国立がん研究センター中央病院 非常勤医師(インプラント外科・補綴担当)。

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歯を入れるスペースがないと言われました。インプラントはできませんか?

2026年5月1日

「歯を入れるスペースがないので、このままではインプラントは難しいですね」

このように言われて、不安になってご相談に来られる方は少なくありません。

結論からお伝えすると、
👉 スペースがない場合でもインプラントは可能なケースが多いですが、より良い位置で埋入するために矯正による調整が必要になることがあります。

■ スペースがないとはどういう状態か?

歯が抜けたまま放置すると、周囲の歯が少しずつ動いてしまい、

・歯が傾いてくる

・歯が回転する

・噛み合う歯が伸びてくる

といった変化が起こります。

👉 その結果、インプラントを入れるためのスペースが不足してしまうのです。

歯が本来とは異なる位置に生えてスペース不足となった状態を矯正で改善しインプラントスペースを確保した症例

👉 矯正によって歯の位置を整えることで、スペースを確保したり、逆に隙間を閉じたりすることが可能です。

■ 実は「高さ(噛み合わせ)」も重要です

スペースというと横の隙間をイメージされる方が多いですが、
👉 噛み合う歯の影響で“高さ”が足りないケースもあります。

対合歯の挺出によりインプラントの高さスペースが不足している状態を示すレントゲン画像

👉 対合歯が伸びてくることで、インプラントを入れるための高さ(クリアランス)が不足してしまう状態です。

■ スペースがない場合の治療方法

大きく分けて、3つの考え方があります。

① 矯正でスペースを「埋める」(インプラントを使わない)

👉歯を移動させることで、欠損している部分の隙間を閉じてしまう方法です。

・自分の歯だけで治療が完結する

・外科処置が不要

👉 ただし

・噛み合わせや見た目の制限がある

・適応できるケースは限られる

 

② 条件付きでインプラントを行う

👉スペースがわずかに不足している場合などに、

・細いインプラントを使用する

・埋入位置や角度を工夫する

ことで対応できるケースもあります。

👉 ただしこれは適応が限られるため、慎重な診断が必要です。

③ 矯正でスペースを「作って」インプラント(最も推奨される方法)

👉歯並びを整えてからインプラントを行う方法です。

・適切な位置にインプラントを入れられる

・見た目・機能ともに安定しやすい

👉 実際にはこの方法が選択されることが多く、長期的にバランスの良い結果が得られます。

■ どの治療になるかはどう決まる?

以下のような要素を総合的に判断します。

・スペースの幅(横方向)

・噛み合わせ(高さ)

・骨の状態

・見た目のバランス

👉 自己判断は難しく、精密な診査・診断が必要です。

■ 当院での考え方

当院では、
👉 インプラント治療を軸にしながら、矯正的なアプローチも含めて診断を行っています。

そのため、

・インプラントが適切に行える状態か

・より良い位置で埋入するために調整が必要か

・矯正を併用した方が長期的に安定するか

を総合的に判断し、
👉 見た目・機能の両面から最適なインプラント治療をご提案いたします。

■ ご相談について
「矯正はできれば避けたい」
「自分の場合はどうなるのか知りたい」
という方も多くいらっしゃいます。

👉 当院ではインプラント治療を軸にしながら、必要に応じて矯正も併用し、お口全体のバランスを踏まえて診断・ご提案を行っています。

👉 詳しい判断には診査・診断が必要ですので“自分の場合はどうなるのか”だけでも構いません、LINE相談またはWEB予約から、お気軽にご相談ください。

LINE相談https://lin.ee/nFrrKRC

24時間WEB予約https://ginza-dental.or.jp/contact/#link01

■ まとめ

👉 スペースがない場合でもインプラント治療は可能であり、矯正を併用することでより良い結果につながるケースが多くあります。

この記事の執筆・監修

東京銀座デンタルクリニック 矯正治療・インプラント担当医 飯岡 拓馬

飯岡 拓馬
東京銀座デンタルクリニック 歯科医師 / 歯学博士

インプラント治療・矯正治療・デジタル歯科治療を中心に診療を行う。
国際インプラント協会(IDIA)専門医。
Academy of Osseointegration(AO)Active Member。

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「骨が足りない」と言われた方へ (インプラントは本当に難しいのでしょうか?)

2026年4月24日

他院で「骨が少ないためインプラントは難しい」と言われ、そのまま治療を諦めてしまっている方も少なくありません。

実際、当院にも

・「他の医院ではできないと言われた」

・「骨が足りないから難しいと説明された」

といったご相談で来院される患者様は多くいらっしゃいます。

まずお伝えしたいのは、
👉 「骨が少ない=必ずインプラントができない」ではないということです。

「骨が少ない」とはどういう状態なのか

インプラント治療では、単純に骨の量だけでなく、

・骨の高さ(垂直的な量)

・骨の幅(横の厚み)

・骨の質(硬さや密度)

といった複数の要素を総合的に判断します。

上顎洞や下歯槽神経と骨の位置関係を示した図|インプラントに必要な骨量が不足している状態の解説

「骨が少ない状態には、いくつかのパターンがあります。」

「同じ“骨が少ない”でも、部位によって治療の考え方は大きく異なります。」

例えば、

・上顎の奥歯で、上顎洞までの距離が近い

・下顎の奥歯で、神経までの距離が近い

・前歯部で、骨の厚みが薄い

など、同じ「骨が少ない」でも状況はさまざまです。

銀座という立地で感じる患者様の特徴

当院は銀座という立地もあり、複数の歯科医院で説明を受けたうえで来院される方も多くいらっしゃいます。

そのため、

・「あちらではこう言われた」

・「こちらでは別の提案だった」

といったように、治療方針の違いに戸惑われているケースも少なくありません。

また最近では、ご自身の骨の状態について、

・上顎臼歯部で骨の高さが不足している

・下顎臼歯で神経までの距離が近い

・前歯部で骨の幅が薄い

といったように、ある程度理解されている方も増えています。

だからこそ当院では、単に「できる・できない」ではなく、
👉 なぜその判断になるのか、どの選択肢が現実的なのかを丁寧にお伝えすることを大切にしています。

判断基準は医院によって異なります

インプラントが「難しい」と判断される背景には、

・安全性をどこまで重視するか

・対応している治療方法の違い

・術者の経験や考え方

など、さまざまな要素があります。

つまり、
👉 “できる・できない”ではなく、“どこまで対応するか”の違いと言えるケースも少なくありません。

インプラント治療は進化しています

近年、インプラントは大きく進化しており、

・本体の形状や表面性状の改良

・初期固定の安定性の向上

などにより、以前よりも骨が少ない症例にも対応しやすくなっています。

👉 過去に難しいとされたケースでも、現在では選択肢がある場合があります。

使用するシステムによっても選択肢は変わります

インプラント治療は、使用するメーカーやシステムによっても対応できる範囲が変わってきます。

当院では、骨が少ない症例にも対応するために、症例に応じて様々な器具・術式を使い分けています。

骨が少ない症例に対応するインプラント手術器具と治療イメージ|専用ドリルや骨造成用器具の例

「そのため、他院で難しいと判断されたケースでも対応できる可能性があります。」

実際に、他院で「骨が少ない」と言われた方からのご相談も多くいただいています。

まとめ

「骨が少ない」と言われた場合でも、

👉 すぐにインプラントができないと決まるわけではありません。

大切なのは、

・骨の状態を正確に把握すること

・その上で適切な選択肢を知ること

です。

ご相談について

当院では、他院でインプラントが難しいと言われた方のご相談も多く承っています。

👉 「自分のケースでもできる可能性があるのか知りたい」
という段階でも構いません。

・LINEでのご相談(簡単なご質問も可能です)https://lin.ee/nFrrKRC

・WEBからの初診予約https://ginza-dental.or.jp/contact/#link01

どちらからでもお気軽にご連絡ください。

現在の状態を踏まえたうえで、無理のない現実的な治療方針をご提案いたします。

この記事の執筆・監修

東京銀座デンタルクリニック 院長 金山 健夫

金山 健夫
東京銀座デンタルクリニック 院長 / 歯学博士

インプラント治療・補綴治療・デジタル歯科治療を中心に診療を行う。
日本補綴歯科学会 専門医・指導医。
国立がん研究センター中央病院 非常勤医師(インプラント外科・補綴担当)。

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インプラントは本当に痛い?実際の患者データから見えた“本当のところ”

2026年4月8日

インプラント治療と聞くと、

・手術が怖い

・すごく痛そう

・腫れるのではないか

といった不安を感じる方は少なくありません。

実際、初診相談でも「どのくらい痛いですか?」というご質問はとても多くいただきます。

■ 当院では術後の痛み・腫れをすべて記録しています

当院では、インプラント治療をより安心してお受けいただくために、術後の経過を詳細に数値化し、術後管理の改善に役立てています。

今回は、2025年の1年間に行ったインプラント治療を対象に術後の痛み・腫れについてのアンケートの集計データがまとまりましたので、その結果を公開いたします。

アンケートは、VASスケール(0〜10)で評価する方法で実施いたしました。

▼実際に使用しているアンケートシート

※すべて実際に治療を受けた患者様にご記入いただいたものを集計しています

■ まずは「1本埋入」のデータ

比較的シンプルなケースである**1本のインプラント(120名)**の結果です。

  • 痛み:1.75 / 10
  • 腫れ:1.64 / 10

■ 次に「全体の平均データ」

複数本埋入やGBR、サイナスリフトなど難症例を含めた全体の結果です。

  • 痛み:2.41 / 10
  • 腫れ:2.52 / 10

■ この数値はどのくらい?

一般的にVASスケールでは、

👉 「2前後」は比較的軽い痛みとして捉えられることが多い数値です。

つまり、

  • 1本のインプラント
    → かなり軽いレベル
  • 難症例を含めても
    → それでも軽度

という結果になります。

■ なぜ「思ったより楽」と感じるのか?

インプラントは外科処置ですが、

・麻酔がしっかり効いている

・1本であれば処置時間が短い(10分程度のケースも)

・必要以上に侵襲を抑えた治療設計

により、

👉 「想像していた手術と違った」とおっしゃる方が多いのが実際です。

■ 鎮静について悩んでいる方へ

「怖いから鎮静をした方がいいのでは」とご相談いただくこともありますが、

実際には

👉 処置自体は短時間で終わるケースも多く
👉 鎮静の方がハードルに感じる場合もあります

もちろんご希望に応じて対応可能ですが、まずは実際の負担感を知っていただくことが大切です。

■ まとめ

インプラント治療は、

👉 「怖い・痛い」というイメージが先行しがちですが

実際の患者データを見ると、

👉 多くの方が“軽度の痛み”の範囲で治療を終えています

■ ご相談について

不安なまま治療を進める必要はありません。

・自分のケースではどのくらいの負担か

・治療方法の選択肢

についても丁寧にご説明いたします。

まずはお気軽にご相談ください。

👉 LINEでのご相談にも対応しておりますので、
ちょっとしたご質問でもお気軽にご利用いただけます。

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👉 すぐにご予約をご希望の方は、
WEBからのご予約も承っております。
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矯正治療とインプラント治療はどちらを先に行うべきですか?

2026年3月9日

矯正治療をご検討されている患者様から、 次のようなご質問をいただくことがあります。

「矯正とインプラントはどちらを先に行うべきですか?」

この質問に対する答えは、実はシンプルではありません。 結論から言うと、治療の順序は症例によって異なります。

 

インプラントは基本的に動かすことができません

インプラントは顎の骨に固定される人工歯根のため、 一度埋入すると基本的に位置を動かすことができません。

そのため

・歯並び

・咬み合わせ

・インプラントを埋入するスペース

を考慮し、理想的な位置を設計してから埋入することが重要になります。

このような場合には、矯正治療を先に行い、歯の位置を整えてからインプラント治療を行うことが多くなります。

 

インプラントを矯正治療のアンカーとして利用することもあります

一方で、インプラントは骨に固定されて動かないという特性を活かして、矯正治療のアンカー(固定源)として利用することもあります。

例えば

・歯を大きく移動させる必要がある場合

・従来の矯正装置だけでは固定が難しい場合

などでは、先にインプラントを埋入し、それを固定源として矯正治療を行うことが有効なケースもあります。

 

 

大切なのは「治療の順序」ではなく「治療設計」

このように、矯正治療とインプラント治療はどちらを先に行うかが決まっているわけではありません。

重要なのは

・歯並び

・噛み合わせ

・欠損部位

・歯周組織

などを総合的に評価し、口腔全体のバランスを考えた治療設計を行うことです。

当院では、矯正治療とインプラント治療を個別の治療としてではなく、口腔全体を一つの設計として考える包括的な診断を大切にしています。

もし、

・矯正治療を検討している

・インプラントも必要と言われた

・どちらから始めるべきか分からない

といった場合は、まずは口腔全体を診査したうえで、最適な治療計画をご提案いたします。

 

お気軽にご相談ください。

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この記事の執筆・監修

東京銀座デンタルクリニック 矯正治療・インプラント担当医 飯岡 拓馬

飯岡 拓馬
東京銀座デンタルクリニック 歯科医師 / 歯学博士

インプラント治療・矯正治療・デジタル歯科治療を中心に診療を行う。
国際インプラント協会(IDIA)専門医。
Academy of Osseointegration(AO)Active Member。

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成長期から成人までを見据えた骨格設計

2026年2月22日

保田矯正塾『一期治療の真髄』登壇報告

2月22日、札幌で開催された、保田矯正塾セミナー『一期治療の真髄』にて当院の矯正担当歯科医師の飯岡 拓馬先生が講義を行いました。

会場は多くの参加者で満席となり、成長期の矯正治療に対する関心の高さを改めて実感する一日となりました。

歯並びだけではない「一期治療」

今回のテーマは「鼻上顎複合体の適切な拡大」。

少し専門的な言葉ですが、簡単に言えば “上あごの骨格を正しく広げること” です。

成長期に適切な骨格設計を行うことで、

・口呼吸の改善
・睡眠の質の向上
・将来的な歯列不正の予防

など、歯並びだけにとどまらない変化が期待できます。

一期治療とは、単に早く矯正を始めることではありません。成長を味方につける医療設計です。

学童期症例報告 ― 髙橋正太郎先生

今回のセミナーでは、当院でも診療に携わる髙橋正太郎先生が、学童期一期治療の症例報告を行いました。

実際の臨床データをもとに、拡大のタイミングや骨格的変化、機能改善について解説。

成長期にどのような設計を行うかが、その後の口腔環境に大きく影響することが示されました。

成人への応用 ― 骨格設計はつながっている

成長期の鼻上顎複合体拡大と比較すると、複雑な口腔環境となっている成人症例では、より高度な知識と技術が求められます。

歯周組織の状態や咬合のバランス、既存補綴物の影響などを総合的に評価し、矯正治療を単独で行うのではなく、歯周治療やインプラント治療と融合させることが重要です。

それぞれを分断せず、生体に対して相乗効果を発揮させる設計。
それがOISS(包括的口腔治療設計)の本質です。

飯岡先生は一日の総括とともに、「成人患者への鼻上顎複合体拡大の応用」について講義を行いました。

成長期に適切な骨格設計がなされているかどうかは、

・将来の抜歯矯正の必要性
・成人後の治療難易度
・インプラント治療時の骨量や設計

にまで影響します。

矯正とインプラントは別々の治療ではなく、骨格設計という一本の線でつながっています。

当院が大切にしていること

当院では、矯正治療のみならず、将来の補綴やインプラント治療までを見据えた包括的な治療設計を行っています。

✔ 成長期からの骨格設計
✔ 成人矯正
✔ 将来を見据えた補綴・インプラント設計

これらを分断せず、一貫した視点で診断・治療計画を立案しています。

その場しのぎの治療ではなく、10年後、20年後も安定する口腔環境を目指して、学術活動で得た知見を、日々の診療へと還元してまいります。

全国の歯科医師が集うJIDIA学術講演会にて、飯岡拓馬 先生が講演を行いました

2026年1月26日

JIDIA学術講演会で「Ortho-Implant Synergy System」について講演する飯岡拓馬先生

JIDIA学術講演会にて、矯正治療を基盤とした包括的治療アプローチ「Ortho-implant Synergy System」について講演が行われました。

 

先日(2026年1月25日)開催されたJIDIA第11回総会・学術講演会にて、当院の矯正担当医の飯岡拓馬 先生が講演を行いました。

本講演会は、インプラント・矯正・歯周外科といった各分野において、高度な知識と臨床経験が求められる内容で構成された学術集会です。
当日は全国各地から多くの歯科医師が参加し、会場は終始熱気に包まれていました。

本講演では、
**「OISS(Ortho-Implant Synergy System)」**という考え方を軸に、矯正治療を基盤としながら、インプラント・補綴治療を連携させる包括的な治療アプローチについて解説しました。

全国の歯科医師が参加したJIDIA学術講演会での講演の様子

全国から歯科医師が集まるJIDIA学術講演会にて、矯正治療とインプラント治療を組み合わせた治療設計について解説しました。

矯正とインプラントを組み合わせた臨床症例について講演する飯岡拓馬先生

矯正治療とインプラント治療を組み合わせた実際の臨床症例をもとに、包括的な治療計画について解説しました。

講演では、デジタル技術を活用した治療計画や、矯正・インプラントを組み合わせた実際の臨床例を通じて、「見た目の改善」だけでなく機能性と将来性を見据えた治療の重要性が示されました。
また、本講演内容は、臨床経験に基づいた実践的な内容であり、多くの歯科医師の先生方から高い関心を集めていました。

当院では、このOISSの考え方を日々の診療に取り入れ、患者さま一人ひとりに見た目だけでなく、「噛む・話す・長く使える」ことを大切にした治療を、今後も提供してまいります。

矯正治療やインプラント治療についてお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

飯岡拓馬先生が「限局矯正歯科治療2日間実習コース」に登壇しました

2025年11月4日

2025年11月2日・3日に開催された「限局矯正歯科治療 2日間実習コース」(主催:株式会社松風・保田矯正塾)に、当院の飯岡拓馬先生がプレゼンターとして登壇しました。
本セミナーでは、矯正治療とインプラント治療を融合させたOISS(Ortho-Implant Synergy System)の臨床的活用について講演しました。

 

「飯岡拓馬先生が矯正とインプラントの統合治療 OISS(Ortho-Implant Synergy System)を講演中の様子」

 

~ セミナー概要 ~

開催日:2025年11月2日(日)・3日(月・祝)
会場:AP横浜
主催:株式会社松風・保田矯正塾
講師:保田好隆先生
プレゼンター:飯岡拓馬先生 ほか

~ 講演内容 ~

飯岡先生は「OISS(Ortho-Implant Synergy System)」の理念をもとに、矯正とインプラントの連携による機能回復と審美性向上について講演。
特にLOT(限局矯正治療)との融合による新しい臨床アプローチを紹介しました。実際の症例提示や治療プロセスの解説を交えながら、活発な質疑応答が行われました。
参加者からは「臨床にすぐ活かせる内容だった」「補綴と矯正の連携がよく理解できた」と高い評価をいただきました。

「矯正+インプラント治療の融合を示すスライド:初診から矯正によるスペース確保 → インプラント埋入+補綴の流れ(OISS説明図)」

「OISS治療プロセス/初診時 → 矯正による歯列・咬合改善 → インプラント埋入+補綴による機能・審美回復の3段階図」

~ 今後の展開 ~

当院では、OISSの理念をもとに矯正とインプラントを統合した診療を推進しています。
今後もセミナーや講演活動を通じ、包括的な歯科医療の発展に貢献してまいります。

インプラント/矯正歯科/セラミック治療の無料相談・セカンドオピニオン

当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。

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