当院のデジタルインプラント補綴に関する第2弾論文が Journal of Prosthodontics に掲載されました
2026年7月8日
先日ご報告した、当院のデジタルインプラント補綴プロトコルに関する第2弾論文、
「A digital workflow for implant-supported fixed partial dentures using multi-dataset matching」
が、Journal of Prosthodontics 掲載されました。
今回の論文は、以前 The Journal of Prosthetic Dentistry に掲載された単独歯インプラント補綴に関する論文に続く、当院のデジタルインプラント補綴ワークフローに関する第2弾の論文です。
本論文は、インプラントブリッジの補綴治療において、口腔内スキャナーや複数のデジタルデータを活用し、より効率的かつ高精度に補綴装置を製作するためのワークフローを紹介したものです。
Wileyの Article Share Link により、以下のリンクから全文を閲覧できます。
■ 全文閲覧リンク
https://onlinelibrary.wiley.com/share/author/8T9ZJRI3FEPB2XN85ZXE?target=10.1111/jopr.70192
■ DOI
https://doi.org/10.1111/jopr.70192
※本リンクは、WileyのArticle Shareによる全文閲覧用リンクです。
PDFファイルを直接配布するものではありません。
論文のポイント
本論文では、インプラント支持固定性ブリッジに対して、複数のデジタルデータを統合する multi-dataset matching を用いた補綴ワークフローを紹介しています。
具体的には、
・術前の口腔内スキャンデータ
・インプラント埋入時のスキャンデータ
・ラボで作製した模型や補綴関連データ
・最終補綴装置製作時の確認用スキャンデータ
などを統合し、インプラント補綴治療に必要な情報を効率的かつ正確に伝達する方法をまとめています。
このワークフローにより、
・補綴装置製作の精度向上
・チェアタイムの短縮
・治療工程の効率化
・患者様の負担軽減
・デジタルインプラント補綴の再現性向上
につながることが期待されます。
今後も、日々の臨床から得られた知見をもとに、より精度が高く、患者様にとって負担の少ないインプラント治療を追求してまいります。
国際論文アクセプトのお知らせ
2026年6月15日
このたび、当院で開発したインプラントブリッジ(連結補綴)に対するデジタルワークフローに関する論文が、補綴学分野の国際学術誌である Journal of Prosthodontics(JoP/Q1ジャーナル)に正式にアクセプトされました。
【論文タイトル】
A digital workflow for implant-supported fixed partial dentures using multi-dataset matching
【論文の概要】
インプラントブリッジ治療では、複数のインプラントを高精度に連結する必要があり、単独歯症例以上に補綴精度が求められます。
今回報告したワークフローでは、
・術前の口腔内スキャン(IOS)
・手術時の部分スキャン
・二次手術時のインテリム補綴の情報
・検証用模型(verification cast)の情報
など、複数のデジタルデータを段階的に統合する「multi-dataset matching」という考え方を用いることで、
・補綴物の適合精度の向上
・治療の効率化
・日常臨床で実践可能なワークフローの構築
を目指したものです。
【今回のアクセプトの意義】
✔ インプラントブリッジ治療における新たなデジタルワークフローとして国際誌に認められたこと
✔ 単独歯症例に関する前回のJPD論文を発展させ、より複雑なブリッジ症例へ応用したこと
✔ 日常臨床で使用されている口腔内スキャナー(IOS)を活用し、実践性の高いプロトコルとして評価されたこと
【Reviewerからの評価】
査読者からは、
「step-by-step clinical and laboratory procedures により、外科から補綴まで一貫した患者管理が可能である」
と、大変高い評価を頂きました。
【当院の取り組み】
当院では、臨床で得られた知見を学術的に体系化し、世界へ発信することを大切にしています。
今回の論文は、以前アクセプトされた単独歯インプラントに対するデジタルワークフロー(JPD掲載論文)に続く「第二弾」となるものです。
今後は、
・無歯顎症例に対するデジタルワークフロー
・GBR(骨造成)に関する新しい治療コンセプト
・サイナスリフトに関する低侵襲アプローチ
などについても、国際学術誌を通じて発信を続けていく予定です。
東京銀座デンタルクリニックでは、世界で発信される最新のエビデンスを積極的に取り入れるとともに、自らの臨床経験から生まれた新しい治療コンセプトや術式を国際学術誌を通じて世界へ発信し、歯科医療の発展に寄与していきたいと考えています。これからも患者さまにとってより安全で質の高いインプラント治療の提供に努めてまいります。
安全&高速インプラントオペを実現する最新デジタルワークフロー|セミナー動画公開
2025年12月10日
今回 JPD(Journal of Prosthetic Dentistry)にアクセプトされた論文の内容についても解説しているセミナーが、11月24日より 1Dプレミアムにて公開されています。
本セミナーでは「安全&高速インプラントオペ」をテーマに、口腔内スキャンとデジタルワックスアップを活用した最新デジタルワークフローをもとに、
治療精度を高めつつ、チェアタイムと治療期間を短縮する実践的アプローチを詳しく解説しています。
詳細は以下の特設ページよりご覧いただけます。
▶︎ https://present.oned.jp/referral_lp_kaneyamain
なお、上記リンクからのお申し込みに限り、キャッシュバック特典をご利用いただけます。
ぜひご視聴ください。
JPD採択のデジタル補綴論文、著者用リンクから50日間無料閲覧できます
2025年12月10日
先日ご報告した、当院のデジタル補綴プロトコルに関する論文
「Immediate functional interim restoration at second-stage surgery」 が、
Elsevier の 著者用 Share Link により、
50日間無料で全文閲覧・PDFダウンロード可能 となっています。
■ 無料公開リンク(2026年1月28日まで)
👉 https://authors.elsevier.com/a/1mF4i55rY%7EILE
(2026年1月28日まで無料公開)
どなたでも自由にアクセス可能です。
PDFはページ上部にある「View PDF」ボタンからダウンロードできます。
■ 論文のポイント
本論文では、口腔内スキャナーを用いて
効率的かつ高精度にインプラント補綴を進める新しいワークフロー を紹介しています。
-
術式の再現性向上
-
チェアタイムの短縮
-
患者負担の軽減
-
デジタル補綴の精度向上
につながる、非常に実践的な内容です。
SNS・勉強会・院内共有などにもぜひご活用ください。
JPD(Journal of Prosthetic Dentistry)に論文がアクセプトされました
2025年11月19日
東京銀座デンタルクリニックでは、2022年の開院以来、
より精密で安心できる インプラント治療 の提供を目指し、
最新の デジタル補綴技術 と 生物学的治療コンセプト を統合した臨床を実践しています。
このたび、当院で開発した
二次手術時にインテリム補綴を即時装着するためのデジタルワークフロー が、
補綴学分野で世界的に最も権威のある専門誌のひとつである
The Journal of Prosthetic Dentistry(JPD/Q1ジャーナル) に正式にアクセプトされました。
JPDは

【論文内容の概要】
Immediate functional interim restoration at second-stage surgery:
A digital protocol for efficient implant restoration
今回報告したプロトコルは、
術前のcomplete-arch scan と 術中部分スキャン(IOS) をデジタルマッチングし、
osseointegration期間中に インテリム補綴を作製、
二次手術で即日装着することにより、
軟組織の形態誘導(soft-tissue conditioning) と
治療期間の短縮 を同時に実現するワークフローです。

【JPDアクセプトの意義】
✔ 世界基準の補綴プロトコルとして公式に認められたこと
JPDは GPT を発表している国際基準誌であり、
ここで採択された技術は“国際的に参照可能な新規補綴プロトコル”として認められます。
✔ デジタル補綴 × 外科のハイブリッドという新規性
本ワークフローは、
「デジタル補綴」「術中スキャン」「軟組織誘導」を
体系的に統合した点が評価されました。
✔ 当院発の技術を世界へ届ける第一歩
これまで主に講演で発信してきた内容を、
国際学術誌のエビデンスとして明確に残す ことができた意義は大変大きいです。
また、今回のアクセプトには、以下のような特筆すべき点がありました。
1. 投稿からわずか1ヶ月という異例のスピードで採択
今回の論文は、
10月1日に投稿 → 11月10日にアクセプト という
非常に短期間で採択されました。
JPD は通常 2~4ヶ月 の審査期間を要するジャーナルであり、
このスピードでの採択は 極めてまれ で、内容が非常に高く評価されたことを示しています。
2. Reviewerから「Very good technique paper」と高評価
査読者からは
“Very good technique paper.”
というコメントをいただき、
術式の新規性、臨床的有用性、デジタルワークフローの一貫性が高く評価されました。
これは臨床技術論文(Dental Technique)として最高レベルの評価に相当します。
3. 編集長自ら文体を修正(Rosenstiel edit)
Editor-in-Chief である Dr. Stephen F. Rosenstiel が、
論文の Techniqueセクションを自ら全面的に校正し、
文体の統一や技術説明の流れを整えてくださった ことも非常に印象的でした。
JPDの編集長がここまで直接手を入れるのは希少であり、
本論文が “国際的に参照されるべき手技” と判断されたことの証でもあります。
【次回予告:現在投稿準備中の内容】
今回のJPD論文を出発点として、
以下の“続編”および“別シリーズ”の論文投稿を準備しています。
1. 第二弾:ブリッジ症例・無歯顎症例への応用編(投稿準備中)
今回のデジタルプロトコルを
補綴形態・咬合再現・支台間のマッチングなど、
一段階高度なケースにおける精度検証を行っています。
2. 別シリーズ:GBR・サイナスリフトの革新的アプローチ(投稿準備中)
本デジタル補綴シリーズとは別に、
当院独自で改良を重ねてきた以下の外科手技についても論文化を進めています。
-
Physiological GBR(生物学的再生を最大化する新概念)
-
Crestal approach sinus lift の改良法
-
PRF × titanium mesh の組み合わせによる再生最適化
外科・再生・デジタルを統合した新しい臨床体系として
国際誌への投稿準備を進めています。
【今後の展望】
当院では、
臨床で得た知見を学術的に体系化し、世界へ発信する姿勢 を大切にしています。
今後も、インプラント補綴・GBR・サイナスリフトをはじめとする領域で、
臨床と研究を往復しながらアップデートを続け、
歯科医療の発展に貢献してまいります。
デジタル技術を活用した新しいインプラント補綴法をJPDに投稿しました
2025年9月28日
東京銀座デンタルクリニックは、2022年の開院以来、非常に多くのインプラント患者さまにご来院いただいております。日々の臨床の中で、より精度の高い、より安心できる治療を目指して取り組んでおります。
その一環として、このたび当院で行っている デジタル技術を活用した新しいインプラント補綴方法 を、国際的に権威ある学術誌 The Journal of Prosthetic Dentistry (JPD) に投稿いたしました。現在、査読結果を待っている段階です。
私はこれまで、インプラント治療に関する講演やセミナーを多数行い、世界大会(World Meeting)ではライブオペを含めて4回登壇してきました。これまでは主に講演を通じて新しい術式を発信してきましたが、今後は学術誌への論文投稿も積極的に行い、当院で改良した術式を世界へ広く届けていきたいと考えています。
現在、GBR法やサイナスリフトに関しても、当院独自に改良を加えた術式について論文を執筆中です。これからも、臨床現場で得られた知見や改良点を積極的に学術的に発表し、世界の歯科医療の発展に貢献してまいります。
「噛むこと」が脳の健康を守るという最新研究
2025年6月12日
近年、「歯を失うと認知症のリスクが高まる」という話を耳にしたことはありませんか?
このたび発表された最新の国際的研究論文では、さらに一歩踏み込んで、
義歯(入れ歯)などの補綴治療が、認知機能の低下リスクを軽減する可能性があることが明らかにされました。
🔍 研究の概要
2025年に『Journal of Prosthodontic Research』に掲載された論文は、世界4カ国から集められた24,000人以上のデータを解析したシステマティックレビューとメタアナリシスです。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpr/advpub/0/advpub_JPR_D_24_00060/_article/-char/en
その結果、以下のような傾向が確認されました。
-
歯を失って義歯を使用していない人は、認知機能障害のリスクが1.27倍に増加。
-
一方、義歯を使用している人は、ほとんどリスクが上昇せず、**1.02倍(有意差なし)**にとどまりました。
-
また、「歯が1本失われるごとに」認知機能のリスクが上がる傾向(いわゆる用量反応関係)が見られましたが、義歯を使用している人ではその上昇が抑えられていたのです。
🧠 なぜ噛むことが脳に良いのか?
研究では、歯を失うことで以下のような生理的な悪影響が脳に及ぶと考察されています。
そのため、失った歯を放置せず、適切に補綴(ほてつ)することが重要とされます。
🦷 義歯?それともインプラント?
当院では、患者さまの状態やご希望に応じて、義歯治療とともに、インプラント治療をご提案しています。
インプラントは、しっかり固定されて安定感があり、より自然な咀嚼機能の回復が可能です。
今回の研究は義歯を対象としたものでしたが、咬合機能の回復という観点ではインプラント補綴の方が効果的である可能性も高く、今後の研究が期待されます。
✅ まとめ:歯を失ったままにしないことが、健康寿命を延ばす第一歩
「入れ歯は見た目が気になるから…」「数本ぐらい歯がなくても平気」と思われている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、歯の喪失は「脳」にも影響するということが、科学的に証明されつつあります。
東京銀座デンタルクリニックでは、多数歯欠損や無歯顎の方への補綴治療(義歯・インプラント)に力を入れており、脳と口の両方の健康を守るサポートをしています。
📩 ご相談・ご予約はこちらからどうぞ。
「歯が抜けたままになっている」「しっかり噛めない」「義歯が合わない」と感じている方は、どうぞお気軽にご来院ください。
デジタル技術を応用したインプラント治療
2024年8月10日
近年、デジタル技術の進化は目覚ましく、インプラント治療にも幅広く応用されるようになってきました。特に、口腔内スキャナーを用いた光学印象法は、従来の印象材(シリコンなど)を使用した印象法に比べ、多くの利点があります。
先日、OSSTEM Japan Meeting 2024東京での講演内容がYouTubeにアップロードされました。
OSSTEM MEETING 2024 Tokyo
デジタル技術を取り入れた当院のインプラント治療について詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

チタンメッシュによる骨再生術
2024年4月3日
インプラント治療において、骨再生が必要な場合、新しい手法が常に開発されています。今回は、当院でも使用している3Dチタンメッシュを用いた、シンプルで迅速な骨再生手法について詳細に記載されたケースレポートを紹介します。
論文タイトル:
Semi-customized three-dimensional ultra-fine titanium meshes in guided bone regeneration for implant therapy in severe alveolar bone defect: a case report.
掲載誌:
International Journal of Implant Dentistry (2024年)
論文のページへ
このレポートは、下顎前歯部の重度骨欠損を有する50歳の男性患者に対するインプラント治療に関するものです。治療はまず骨再生処置を行った後にインプラントを埋入するという段階法で行われました。最初の骨再生処置では自家骨と異種骨(牛の骨)を組み合わせた混合物を骨欠損部分に移植し、その後、3Dチタンメッシュで覆いました。このメッシュは、骨欠損の大きさと構造に応じて種々のタイプから選択でき、専用の装置を使って簡単に固定できるため、手術時間が大幅に短縮できることが特徴です。
インプラント埋入は術後6か月で行われました。その際に骨組織を採取して顕微鏡検査を行ったところ満足のいく新骨形成が確認されました。インプラント埋入の2か月後には上部構造が装着されました。
★実際の論文中のFigure:



当院でもこの3Dチタンメッシュを用いた骨再生治療を行っていますが、当院では以下の点でこのケースレポートの内容と異なります。
●異種骨(牛の骨)は用いずに、基本的に患者様の血液を用いた再生処置を行っています。
●ほとんどのケースで骨再生処置と同時にインプラント埋入処置を行っています。
●最初の手術から2〜4ヶ月で上部構造(歯)を装着しています。
当院では、より安全で短期間に患者様の治療を進めることを重視しています。
下顎臼歯部に短いインプラントを使用することの有用性
2024年3月31日
歯を失った患者さんにとって、インプラント治療は自然な歯の感覚を取り戻すための有効な選択肢です。しかし、特に下顎臼歯部のように骨量が少ない場所では、治療のアプローチをどのように選ぶかが重要になります。今回は、骨量が限られている状況でも効果的な解決策を提供する6mmの短いインプラントに焦点を当てた10年間の追跡研究の結果をご紹介します。
論文タイトル:
Single crown restorations supported by 6-mm implants in the resorbed posterior mandible: A 10-year prospective case series
掲載誌:Clinical Implant Dentistry and Related Research(2024年3月)
論文ページへ
研究の目的と方法
この研究では、下顎臼歯部に6mmの短いインプラントを使用して治療した場合の辺縁骨レベルの変化、インプラントと補綴物の生存率、周囲粘膜の状態、および患者の満足度を10年間にわたって追跡しました。
対象は、下顎の小臼歯または大臼歯を欠損しており、最低でも幅6mm、歯槽頂から下歯槽神経までの高さが8mmの骨量を持つ21人の患者でした。各患者には1本以上の6mmインプラントが埋め込まれました。3ヶ月後、これらのインプラントはカスタムメイドのチタン製アバットメントとセメント固定式のジルコニアベースの上部構造で修復されました。治療後12ヶ月、60ヶ月、120ヶ月に臨床検査とレントゲンデータが評価され、患者は治療前と治療後の満足度をアンケートで評価しました。
結果の概要
計31本のインプラントが埋め込まれ、生存率は100%でした。10年間の平均辺縁骨損失はわずか0.18mmであり、プラーク、歯石、歯肉、出血指数のスコアも低く、ポケット探針深度の平均も小さかったです。患者の満足度は非常に高かったです。
結論と意義
この研究は、骨吸収が著しい下顎臼歯部に6mmの短いインプラントを使用することで、良好な結果が得られることを示しました。これは、骨造成手術の回数、治療時間、及び合併症のリスクを減少させる短いインプラントの利点を再確認するものです。短いインプラントは、骨量が限られている場合でも、信頼性の高い治療オプションであることが示されました。治療計画を立てる際には、このようなデータが役立つでしょう。患者さんが自身の状況やニーズに最も合った治療方法を選択するために、歯科専門医との相談をお勧めします。
論文中のFigure:
