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インプラントの歯はどう固定する?―当院がほぼすべて「スクリュー固定」を選ぶ理由―

2026年9月9日

インプラント治療というと、「顎の骨にインプラントを埋める手術」をイメージされる方が多いと思います。

しかし、その上に装着する人工歯(上部構造)をどのように固定するかも、長期的な管理を考えるうえで重要です。

固定方法には、大きく分けて

・スクリュー(ネジ)で固定する方法

・セメントで固定する方法

の2種類があります。

当院では基本的にスクリュー固定(スクリューリテイン)を採用しています。

実際に2025年に当院で埋入したインプラント677本のうち、セメント固定となったのはわずか3本でした。

では、なぜほぼすべての症例でスクリュー固定を選択しているのでしょうか。

スクリュー固定とセメント固定の違い

インプラント上部構造のスクリュー固定とセメント固定の違いを示した模式図

*スクリュー固定はネジで、セメント固定はアバットメントに上部構造を接着して固定します。

 

スクリュー固定の大きな特徴は、必要なときに上部構造を取り外せることです。

修理や再製だけでなく、長期的なメンテナンスを考えるうえでも大きなメリットがあります。また、セメントを使用しないため、インプラント周囲への余剰セメントの残留を避けることができます。

一方、セメント固定にもアクセスホールがないなどの特徴があり、症例によっては有効な方法です。

どちらが絶対的に優れているということではなく、症例に応じた選択が重要です。

なぜ「取り外せること」が重要なのか?

特に複数本のインプラントを連結した大型の上部構造では、セルフケアをしっかり行っていても、清掃器具が届きにくい部分があります。

*以下、実際の治療・症例写真が含まれます(閲覧注意)

大型インプラント上部構造の装着時と6か月後の粘膜面を比較した写真

*大型インプラント上部構造の粘膜面。セルフケアを行っていても、清掃器具が届きにくい部分には汚れが蓄積することがあります。

写真は、上部構造を装着したときと約6か月後の状態です。

口腔内環境などによっては、普段は見えない粘膜側にこれだけ汚れが蓄積することがあります。

当院では必要に応じて大型の上部構造を取り外し、通常では清掃しにくい部分まで直接確認・清掃してから再装着しています。

「取り外せること」は、インプラントを長く管理するための重要な機能でもあります。

大型補綴では「中間アバットメント」を使用

複数本のインプラントを使用した大型補綴では、症例に応じてマルチアバットメント(中間アバットメント)を使用しています。

大型インプラント上部構造を取り外し中間アバットメントを残した口腔内写真とパノラマX線画像

*大型上部構造を取り外した状態。中間アバットメントを残し、上部構造の着脱やメンテナンスを行えるよう設計しています。

写真で金色に見えている部分が中間アバットメントです。

これを介することで、大型上部構造の取り外し・再装着を行いやすくなります。

また、その後の補綴操作をアバットメントレベルで行うことで、インプラント周囲組織への介入をできるだけ少なくするという考え方にもつながります。

では、なぜ3本だけセメント固定だったのか?

2025年にセメント固定となった3本は、すべて永久歯の先天性欠損を伴う症例でした。

欠損部のスペースや骨幅に制約があったため、細径の1ピースインプラントを選択し、その構造上セメント固定となっています。

つまり当院では、「スクリュー固定が良く、セメント固定が悪い」と考えているわけではありません。

基本的には長期管理を考えてスクリュー固定を選択しながら、患者さんの骨やスペース、使用するインプラントの構造によって適切な方法を選択しています。

先天性欠損歯の治療について詳しくはこちら→ https://ginza-dental.or.jp/congenital/

インプラントは「入れたら終わり」ではありません

インプラント治療では、正確にインプラントを埋入することはもちろん重要です。

しかし、それと同じくらい大切なのが、「そのインプラントを将来どう管理していくか」という視点です。

最終的な歯の形や噛み合わせ、固定方法、そして長期的なメンテナンスまで考えて、治療開始時から逆算して設計する。

当院では、インプラントを「埋入すること」だけをゴールとせず、最終的な上部構造とその後の長期管理まで考えた治療を大切にしています。

インプラント治療についてご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。

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この記事の執筆・監修

東京銀座デンタルクリニック 院長 金山 健夫

金山 健夫
東京銀座デンタルクリニック 院長 / 歯学博士

インプラント治療・補綴治療・デジタル歯科治療を中心に診療を行う。
日本補綴歯科学会 専門医・指導医。
国立がん研究センター中央病院 非常勤医師(インプラント外科・補綴担当)。

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インプラントは「骨がある場所」に入れればいい?埋入位置が最終的な歯の形を左右します

2026年8月28日

インプラント治療では、インプラントを支えるために十分な骨があることはもちろん重要です。

しかし、「骨がある場所=インプラントを入れるべき場所」とは限りません。

インプラントをどこに埋入するかによって、その上に作る歯の形や噛み合わせ、清掃性、将来的なメンテナンスのしやすさまで変わってきます。

最終的な歯の位置から逆算して考える

インプラント治療では、まず「骨のどこにインプラントが入るか」だけを考えるのではなく、最終的にどこに、どのような歯を作りたいのかを考えることが大切です。

下の画像は、最終的な歯の位置から逆算して埋入した場合と、骨のある口蓋側(内側)に寄せて埋入した場合を比較したものです。

インプラントの埋入位置を咬合面から比較した画像。最終的な歯の位置から逆算した埋入と、口蓋側に寄った埋入の違いを示している。

上から見ると、左ではインプラントが最終的な歯の中心付近に位置しているのに対し、右では口蓋側(内側)に位置していることが分かります。

インプラントが口蓋側に寄りすぎると、最終的な歯を本来必要な位置まで頬側(外側)へ張り出して作らなければならないことがあります。

横から見ると、歯の形にも違いが出ます

同じ状態を横から見てみます。

インプラントの埋入位置を側方から比較した画像。口蓋側に寄った埋入では、最終的な歯が頬側へ張り出した形態になることを示している。

左は最終的な歯の位置を考えてインプラントを埋入しているため、無理の少ない自然な形態で補綴物を作ることができます。

一方、右はインプラントが口蓋側に寄っているため、最終的な歯が頬側へ大きく張り出した、カンチレバー状(片持ち)の形態になっています。

このような形態は、噛み合わせだけでなく、清掃性やその後のメンテナンスにも影響する可能性があります。

「入る場所」ではなく「入れるべき場所」を考える

骨の状態によっては、骨が十分にある場所へインプラントを入れた方が治療しやすいように見えることがあります。

しかし大切なのは、インプラントを骨の中に入れること自体ではなく、その上にどのような歯を作るのかまで考えて治療を設計することです。

そのため当院では、最終的な歯の位置や噛み合わせ、清掃性などを考慮しながら、インプラントの埋入位置を検討しています。

症例によって適切な埋入位置は異なります。骨の量や形態だけで判断するのではなく、最終的な歯から逆算して診断・設計することが、インプラント治療では重要です。

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東京銀座デンタルクリニック 院長 金山 健夫

金山 健夫
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国立がん研究センター中央病院 非常勤医師(インプラント外科・補綴担当)。

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骨が硬い=安心ではない?実は難しいインプラント治療

2026年7月30日

Q.「骨が硬い」と言われました。インプラントには有利ですか?

A. 必ずしもそうではありません。実は、骨が硬すぎる場合もインプラント治療が難しくなることがあります。

インプラント治療というと、「骨が少ない」「骨が薄い」と治療が難しくなるイメージをお持ちの方が多いと思います。

では逆に、骨が硬くしっかりしていればインプラントにとって良い状態なのでしょうか?

実は、「骨が硬い=インプラントが成功しやすい」とは限りません。

骨が硬すぎると、なぜインプラントが難しい?

インプラントは、硬い骨にネジのようにしっかり固定できれば治療が成功する、というものではありません。

インプラントを埋入すると、その周囲に血液が入り、そこから治癒反応が始まります。

一方、非常に硬く緻密な骨では毛細血管が少なく、血流が乏しいことがあり、手術をしても出血が少ない場合があります。

つまり、「硬くてしっかりした骨」と「治りやすい骨」は、必ずしも同じではないのです。

インプラント治療における適度な骨質と硬く緻密な骨の血流・毛細血管の違いを比較したイラスト

 

血液が新しい骨をつくるスタートになります

インプラントを埋入した後、周囲に入り込んだ血液は血餅となり、そこへ細胞や血管が入り込んでいきます。

その後、徐々に新しい骨が形成され、インプラント表面と骨が結合していきます。

この現象を「オッセオインテグレーション」といいます。

つまりインプラント治療では、最初にしっかり固定されることだけでなく、その後に新しい骨が形成される環境が整っていることも非常に重要なのです。

インプラント埋入後に血餅が形成され、新しい骨ができてオッセオインテグレーションが成立するまでの流れ

硬い骨では「熱」にも注意が必要です

硬い骨へのインプラント治療でもう一つ注意しなければならないのが、骨を削る際に発生する「熱」です。

非常に硬い骨はドリルで削りにくいため、切削時に熱が発生しやすくなります。

このような骨の温度上昇を「ボーンヒーティング」と呼びます。

骨に過度な熱が加わると、周囲の骨組織がダメージを受け、場合によっては骨細胞が壊死してしまいます。

そうなれば、せっかくインプラントを埋入しても、正常なオッセオインテグレーションが妨げられる可能性があります。

そのため硬い骨へのインプラント治療では、十分な注水を行いながら、骨質に合わせて適切にドリリングすることが非常に重要になります。

なぜ骨が硬くなることがあるのでしょうか?

骨が硬くなる原因はさまざまですが、長期間炎症が続いている歯の周囲では、慢性的な刺激によって骨が硬く変化していることがあります。

「痛くないから大丈夫」「まだ噛めるから、もう少しこのままで」と状態の悪い歯を長期間放置していると、歯だけではなく、その周囲の骨にも変化が起こることがあります。

もちろん、残せる歯を安易に抜く必要はありません。

しかし、すでに保存することが難しい歯を長期間放置することが、結果として将来のインプラント治療を難しくしてしまう場合もあります。

「抜くべき?残すべき?」と迷ったら、早めにご相談ください

大切なのは、悪くなった歯をすぐに抜くことではありません。

「残せる歯なのか」「保存が難しい歯なのか」を早い段階で適切に診断することです。

残せる歯であれば、できるだけ早く治療して残す。

一方で保存が難しい歯については、その歯だけを見るのではなく、将来どのような治療を行う可能性があるのかまで考えて、適切なタイミングで抜歯することも重要です。

そしてインプラント治療では、

「骨があるか」だけでなく、「どのような骨なのか」まで診断する必要があります。

骨の量や形だけでなく、歯科用CTを用いた3次元的な骨密度(骨質)の解析を行い、周囲組織の状態まで総合的に評価した上で、お一人おひとりに適した治療方法を検討します。

「この歯はまだ残せるのだろうか?」

「抜歯してインプラントにした方がいいのだろうか?」

「骨の状態が悪く、インプラントが難しいと言われた」

このようなお悩みがある方は、状態がさらに悪化してしまう前に一度ご相談ください。

今すぐインプラントにするかどうかではなく、まず現在の歯と骨の状態を正確に診断し、将来を見据えてどのような治療方法が適しているのかを一緒に考えていきます。

インプラント治療や抜歯についてお悩みの方は、LINEまたはWEB予約よりお気軽にご相談ください。

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東京銀座デンタルクリニック 院長 金山 健夫

金山 健夫
東京銀座デンタルクリニック 院長 / 歯学博士

インプラント治療・補綴治療・デジタル歯科治療を中心に診療を行う。
日本補綴歯科学会 専門医・指導医。
国立がん研究センター中央病院 非常勤医師(インプラント外科・補綴担当)。

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「仮歯」はすべて同じではありません。インプラント治療で大切な2種類の仮歯

2026年7月22日

インプラント治療で「仮歯」と聞くと、多くの方は「最終的な歯が入るまで一時的に使用する歯」というイメージをお持ちではないでしょうか。

しかし実際には、インプラント治療で使用する仮歯には、それぞれ異なる役割があります。

東京銀座デンタルクリニックでは、治療の段階に応じて仮歯を使い分け、一つひとつの工程を大切にしています。

今回は、当院が補綴治療において重要と考えている2種類の仮歯についてご紹介します。

TECは、治療期間中の日常生活を支える仮歯です

まず使用するのが「TEC(テンポラリークラウン)」です。

抜歯後からインプラント治療が次のステップへ進むまで使用するTEC(テンポラリークラウン)の装着前後比較

TECは、抜歯後からインプラントを埋入するまでの期間や、その後の治療期間中に装着します。

歯がない状態では見た目だけでなく、会話にも影響が出てしまいます。

そのためTECには、

・見た目を保つ

・会話がしやすい状態を維持する

・治療期間中の心理的な負担を軽減する

という役割があります。

つまり、抜歯後からインプラント治療が次のステップへ進むまでの期間を支える仮歯です。

インテリムレストレーションは、最終補綴を完成させるための仮歯です

インプラントが安定し、次の治療段階へ進むと、当院では「インテリムレストレーション(プロビジョナル)」を製作します。

こちらも「仮歯」と呼ばれますが、その目的はTECとは大きく異なります。

私たちは、インテリムレストレーションをディフィニティブレストレーション(ファイナル)を完成させるためのリハビリテーション器具」と考えています。

実際に患者さまに使用していただきながら、

・噛み合わせ

・発音

・清掃性

・見た目

・歯ぐきとの調和

などを細かく確認し、必要に応じて微調整を繰り返します。

この工程を経ることで、その患者さまにとって最も自然で快適な形態へと仕上げていきます。

なぜレジン(歯科用樹脂)を使用するのでしょうか?

インテリムレストレーションには、レジン(歯科用樹脂)を使用しています。

「最終的にはセラミックが入るのに、なぜレジンなの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

その理由は、口腔内で細かな調整が容易に行える素材だからです。

実際に生活していただきながら、

・少しだけ噛み合わせを調整する

・清掃しやすい形態へ修正する

・歯ぐきとの調和を整える

・より自然な見た目へ近づける

といった細かな修正を繰り返すことができます。

また、見た目も天然歯に近い状態で製作するため、日常生活で大きな違和感なく過ごしていただけます。

ディフィニティブレストレーションはゼロから作るものではありません

インテリムレストレーション(プロビジョナル)で完成した形態をデジタルデータとして記録し、ディフィニティブレストレーション(ファイナル)へ忠実に再現した症例

左がインテリムレストレーション(プロビジョナル)、右がディフィニティブレストレーション(ファイナル)です。

一見すると、大きな違いは分からないかもしれません。

実は、それこそが私たちの目指している補綴治療です。

インテリムレストレーションの段階で、患者さまが快適に使用できる形態を十分に検証します。

その後、口腔内スキャナーによるデジタルデータとして、その完成した形態を精密に記録します。

従来の型取りでは難しかった形態も、デジタルデータとして忠実に保存できます。

そして、そのデータをもとにディフィニティブレストレーション(ファイナル)を製作することで、インテリムレストレーションで完成した形態をできるだけ忠実に再現します。

つまり、ディフィニティブレストレーションを口腔内で初めて完成させるのではなく、患者さまがすでに快適に使用していた形態をデジタル技術によって引き継ぐという考え方です。

東京銀座デンタルクリニックのインプラント治療

インプラント治療のゴールは、「インプラントを埋入すること」ではありません。

患者さまが長く快適に噛み、自然に話し、笑顔で過ごせることです。

そのために私たちは、目の前の一本の歯だけではなく、その先の何年、何十年という時間まで見据えて補綴治療を行っています。

インプラントをご検討中の方は、「どのインプラントを使用するか」だけではなく、どのような考え方で最終補綴まで治療を行っているのかにも、ぜひ注目してみてください。

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東京銀座デンタルクリニック 院長 金山 健夫

金山 健夫
東京銀座デンタルクリニック 院長 / 歯学博士

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日本補綴歯科学会 専門医・指導医。
国立がん研究センター中央病院 非常勤医師(インプラント外科・補綴担当)。

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当院の金山健夫・飯岡拓馬が「OSSTEM JAPAN MEETING NAGOYA 2026」に登壇します

2026年7月16日

このたび、東京銀座デンタルクリニックより、院長の金山健夫と飯岡拓馬の2名が、「OSSTEM JAPAN MEETING NAGOYA 2026」の講演者に選出されました。

全国から選ばれた講演者6名のうち、当院から2名が登壇することとなり、大変光栄に思っております。

「OSSTEM JAPAN MEETING」は、インプラント治療に携わる歯科医師が集まり、日々の臨床で得られた知見や治療技術を共有する学術イベントです。

今回の登壇を通じて、当院が日頃から大切にしている治療の考え方や臨床での取り組みを、全国の歯科医師に向けて発信してまいります。

OSSTEM JAPAN MEETING NAGOYA 2026の講演者紹介フライヤー。東京銀座デンタルクリニックの金山健夫・飯岡拓馬を含む講演者6名とプレライブオペ担当者、会場情報を掲載。

日々の臨床で得た知見を、学術活動へ

当院では、毎日の診療を丁寧に行うことはもちろん、そこで得られた経験や治療結果を、講演や論文、勉強会などを通じて発信することも重要だと考えています。

インプラント治療は、単にインプラントを埋入するだけで完結するものではありません。

患者様ごとの骨や歯肉の状態、かみ合わせ、清掃性、将来的なメンテナンスまで考慮し、長期的な視点で治療計画を立てる必要があります。

そのため当院では、

・精密な診査・診断

・エビデンスに基づいた治療計画

・デジタル技術を活用した治療

・長期的な予後を見据えた設計

・学会、論文、講演を通じた継続的な知識の更新

を大切にしています。

全国の歯科医師と継続的に研鑽しています

当院では、院長・金山を中心に、全国で診療にあたる歯科医師とともに、オンラインでの勉強会を定期的に開催しています。

この勉強会には、日々の臨床に加え、各種セミナーでの講演や、ディレクター、アドバイザーとして教育活動に携わる歯科医師が参加しています。単に知識や技術を共有するだけでなく、治療方針の立て方や症例の考え方、患者様への説明方法などについても意見交換を行っています。

今回の「OSSTEM JAPAN MEETING NAGOYA 2026」には、この勉強会の構成メンバーでもある青木尚史先生も登壇されます。

日頃からともに研鑽を重ねている先生方と同じ舞台で講演できることを、大変うれしく思っております。

院長・金山が中心となって開催している勉強会についてはこちら

院長・金山が中心となって行っている勉強会について

学んだ知識を患者様の治療へ還元するために

講演会や勉強会への参加は、実績を示すことだけが目的ではありません。

自院の取り組みを発信することで、他の歯科医師から意見をいただき、治療の考え方を改めて検証する機会にもなります。

また、全国で活躍する先生方との情報交換を通じて得られた新しい知見を、日々の診療に取り入れていくことも大切です。

こうした活動を積み重ねることで、患者様にとって、より安心でき、長期的に安定した治療をご提供できると考えています。

今後もより良い歯科医療を目指して

今回の登壇を一つの励みとして、今後も日々の臨床と学術活動の両立を続けてまいります。

東京銀座デンタルクリニックでは、インプラント治療や矯正治療を検討されている患者様に対し、お口全体の状態を丁寧に確認したうえで、一人ひとりに合った治療方法をご提案しています。

インプラント治療や矯正治療についてお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

開催概要

OSSTEM JAPAN MEETING NAGOYA 2026

会場:ミッドランドホール
所在地:愛知県名古屋市中村区名駅四丁目7番1号 ミッドランドスクエア オフィスタワー5階

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日本顎咬合学会学術大会にて金山健夫院長が講演を行いました

院長の論文が国際学術誌「Journal of Prosthodontics」に掲載決定 ― インプラントブリッジ治療の新しいデジタルワークフロー

▶ 飯岡拓馬の矯正・インプラント治療に関する活動について

インプラント専門書に当院症例が掲載されました|OISSに基づく矯正×インプラント治療

インプラントは何年もちますか? 長持ちさせるために大切な3つのポイント

2026年7月2日

「インプラントはどのくらいもちますか?」

患者さまからよくいただくご質問です。

インプラントは、適切な診査・診断、精密な治療、そして治療後のメインテナンスを継続することで、

10年、20年、あるいはそれ以上の長期にわたり良好な状態を維持することが可能です。

国内外の多くの研究では、インプラントの10年生存率は90〜95%以上と報告されており、適切な治療とメインテナンスを継続することで長期間安定して機能することが期待できます。

今回は、インプラントをより長く、生涯にわたって機能させるために大切な3つのポイントを解説します。

① 精密な診査・診断に基づく治療設計

インプラント治療で最も重要なのは、治療前の診査・診断です。

当院では、骨の量や神経・上顎洞との位置関係、噛み合わせまで三次元的に分析しています。

患者さま一人ひとりのお口の状態に合わせ、安全性と長期的な安定性を考えた治療計画をご提案しています。

CTと口腔内スキャンを用いたインプラント治療の精密な審査・診断とデジタルシミュレーションデジタルシミュレーションによるインプラントの埋入位置・角度・噛み合わせの治療設計

② 包括的なアプローチと確かな技術

インプラントは、埋入する位置や角度、噛み合わせまで精密に設計することで、長く安定して機能しやすくなります。 単に欠損部にインプラントを埋入するだけでなく、全体の噛み合わせのバランスを整えるために、必要に応じて骨造成や矯正治療も組み合わせた包括的なシミュレーションを行います。科学的根拠に基づいた力をコントロールする設計こそが、インプラントへの過度な負担を防ぎ、長期安定を実現する鍵となります。

③ 科学的リスク管理に基づく定期メインテナンス

インプラント自体は虫歯になりませんが、「インプラント周囲炎」を患うと、自覚症状がないまま周囲の骨が溶け、インプラントを失う最大の原因になります。学術的な調査でも、定期メインテナンスを怠った場合は、周囲炎の発症リスクが大幅に高まることが実証されています。

そのため、ご自宅でのセルフケアと歯科医院での定期的なメインテナンスが欠かせません。 当院では、「メインテナンスもインプラント治療の一部」と考えています。歯科医師と歯科衛生士が連携し、お口の状態に合わせた専門的なメインテナンス(専用機器を用いた精密なクリーニング等)を行っています。

また、当院の歯科衛生士は継続的に知識・技術の研鑽を重ねており、2026年8月にはインプラントメインテナンスをテーマとしたセミナーで講師を務める予定です。指導的立場にある専門スタッフが、患者さまのリスクに応じた科学的なケアを提供いたします。

インプラントを長持ちさせるための専門的なメインテナンスとクリーニング

安心して治療を受けていただくために

東京銀座デンタルクリニックでは、インプラントを長く安心してご使用いただくため、適切な診査・診断、精密な治療、そして継続的なメンテナンスを大切にしています。

それでも、「万が一のことが心配」という患者さまもいらっしゃいます。

そのため当院では、ご希望の患者さまを対象にガイドデントのインプラント10年保証制度にもご加入いただけます。

治療後も安心してインプラントをご使用いただけるよう、治療技術だけでなく、アフターサポート体制も整えています。

インプラントを長持ちさせるために

インプラントを長持ちさせるためには、

・精密な診査・診断に基づく治療設計

・包括的なアプローチと確かな技術

・科学的リスク管理に基づく定期メインテナンス

この3つが欠かせません。

東京銀座デンタルクリニックでは、インプラントを埋入することをゴールとは考えていません。

長く安心してお使いいただくことをゴールと考えています。

精密な診査・診断に基づく治療設計、包括的なアプローチと確かな技術、継続的なメインテナンス、そしてご希望に応じた保証制度まで含めて、患者さまが安心して治療を受けられる環境づくりを大切にしています。

インプラント治療をご検討中の方や、長く安心して使えるインプラント治療をご希望の方は、ぜひ一度東京銀座デンタルクリニックへご相談ください。

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東京銀座デンタルクリニック 院長 金山 健夫

金山 健夫
東京銀座デンタルクリニック 院長 / 歯学博士

インプラント治療・補綴治療・デジタル歯科治療を中心に診療を行う。
日本補綴歯科学会 専門医・指導医。
国立がん研究センター中央病院 非常勤医師(インプラント外科・補綴担当)。

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日本顎咬合学会学術大会にて金山健夫院長が講演を行いました

2026年6月25日

2026年6月13日・14日に東京国際フォーラムで開催された第44回日本顎咬合学会学術大会・総会において、当院院長の金山健夫が講演を行いました。

演題は「治癒力を活かした生理的ボーンマネージメント ―血餅と骨膜の活用―」です。

本講演では、インプラント治療における骨造成や骨マネージメントについて、日常臨床での症例をもとに解説いたしました。

日本顎咬合学会とは

日本顎咬合学会は、歯科医療の発展と臨床技術の向上を目的とした国内有数の学術団体です。

学術大会には全国の歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士が参加し、最新の研究成果や臨床経験が共有され、活発な議論が行われています。

学術活動を日々の診療へ

当院では、日々の診療だけでなく、学会発表や論文執筆などの学術活動にも積極的に取り組んでいます。

こうした活動を通じて得られた知見を日々の診療へ還元し、患者様により質の高いインプラント治療をご提供できるよう努めています。

今後も、臨床・研究・教育のすべてに真摯に取り組み、安全性と長期的な安定性を重視した治療をご提供してまいります。

日本顎咬合学会学術大会で「治癒力を活かした生理的ボーンマネージメント」をテーマに講演する東京銀座デンタルクリニック院長 金山健夫 東京国際フォーラムで開催された日本顎咬合学会学術大会にて講演する東京銀座デンタルクリニック院長 金山健夫 日本顎咬合学会学術大会でインプラント治療における生理的ボーンマネージメントについて講演する金山健夫院長


 当院では国内での学会発表にとどまらず、世界的に最も権威のある補綴学の国際学術誌(Q1ジャーナル)へ、独自のデジタルワークフローに関する研究論文を継続して発表しています。

▼ 関連する国際学術誌への掲載論文はこちら

院長の論文が国際学術誌「Journal of Prosthodontics」に掲載決定 ― インプラントブリッジ治療の新しいデジタルワークフロー

2026年6月16日

このたび、東京銀座デンタルクリニック院長 金山健夫の論文が、補綴学分野の国際学術誌

Journal of Prosthodontics にアクセプトされました。

Journal of Prosthodonticsは、補綴学・インプラント補綴分野において世界的に広く読まれている学術誌の一つです。

今回の論文では、「インプラントブリッジ治療における新しいデジタルワークフロー」について報告しています。

インプラント治療は「埋入」だけではありません

インプラント治療というと、「インプラントを埋入する手術」に注目が集まりがちです。

しかし実際には、その上に装着する人工歯(補綴物)をどれだけ正確に製作できるかが、長期的な安定性に大きく影響します。

特に複数本のインプラントを連結するインプラントブリッジでは、高い適合精度が求められます。

デジタル技術が進歩しても課題は残っています

近年は口腔内スキャナー(IOS)の普及により、従来の型取りに代わってデジタル技術を活用した治療が増えています。

一方で、広範囲のスキャンではわずかな誤差が蓄積する可能性があり、複数本のインプラントを連結する補綴治療では特に精度管理が重要になります。

今回の論文では、治療の各段階で得られるデータを統合しながら、より高精度な補綴物を製作する方法について報告しました。

段階的に精度を高めるデジタルワークフロー

当院では、

・術前のデジタル設計

・インプラント埋入時の情報

・仮歯で実際に使用したデータ

・最終補綴設計のための検証データ

などを段階的に統合しながら最終補綴を製作しています。

一度のスキャンだけに頼るのではなく、治療中に得られる情報を積み重ねることで、より高い精度を目指しています。

実際のデジタルワークフロー

インプラントブリッジ治療のデジタルワークフローを示した症例画像。術前設計、仮歯による評価、最終補綴設計の過程と、治療前・仮歯装着時・最終補綴装着後の口腔内写真を比較している。

図:術前の設計から仮歯、最終補綴までのデジタルワークフロー。

  実際の使用状況を確認しながら最終補綴へ反映しています。

仮歯期間を大切にしています

今回の論文の特徴の一つが、仮歯(インテリムレストレーション)を活用することです。

仮歯を一定期間使用していただくことで、

・噛み合わせ

・見た目

・発音

・清掃性

・違和感の有無

などを実際の生活の中で確認することができます。

また、歯ぐきの形態や補綴物の輪郭を整えることで、より自然な最終補綴へとつなげることができます。

その結果を最終補綴へ反映することで、患者様一人ひとりに適した補綴物の製作を目指しています。

学術活動を日々の診療へ

東京銀座デンタルクリニックでは、日々の診療だけでなく、国内外での学会発表や論文執筆にも取り組んでいます。

今回の研究も、日常診療の中で感じた課題から生まれたものです。

学術活動を通じて得られた知見を臨床へ還元し、より精度が高く、長期的に安定したインプラント治療を患者様へご提供できるよう努めています。

今後も、科学的根拠に基づいた診療を通じて、より良い医療の提供を目指してまいります。

この記事について

本記事は、Journal of Prosthodonticsにアクセプトされた院長 金山健夫の論文内容をもとに作成しています。

👉院長プロフィールはこちら

オールオン4と言われました。本当にそれが最善なのでしょうか?

2026年6月10日

インプラント治療のご相談で、近年よく耳にする言葉のひとつに「オールオン4(All-on-4)」があります。

患者様からも、

・「他院でオールオン4を勧められました」

・「歯を全部抜いてオールオン4にすると言われました」

・「オールオン4が一番良い治療なのでしょうか?」

というご相談をいただくことがあります。

オールオン4は、少ない本数のインプラントで固定式の人工歯を支える優れた治療コンセプトです。

しかし当院では、「オールオン4だから良い」「オールオン4だから悪い」という考え方はしていません。

大切なのは治療法の名前ではなく、その患者様にとって本当に長期的に安定する治療かどうかです。

オールオン4とはどのような治療でしょうか?

オールオン4とは、4本のインプラントで片顎の人工歯を支える治療コンセプトです。

一般的には、

・前方の2本は垂直に埋入

・後方の2本は傾斜をつけて埋入

することで、骨造成を回避しながら固定式の人工歯を支えることを目的としています。

All-on-4の概念図。前方2本を垂直埋入、後方2本を傾斜埋入して固定式補綴を支える一般的な設計イメージ

オールオン4には、

・少ない本数で固定式の歯を支えられる

・骨造成を回避できる場合がある

・治療期間を短縮できる場合がある

といったメリットがあります。

その一方で、患者様のお口の状態によっては別の治療設計が適している場合もあります。

「オールオン4」という言葉だけでは治療内容は分かりません

現在では「オールオン4」という言葉が広く知られるようになりました。

しかし実際には、

・4本ではない

・骨造成を併用している

・即時負荷を行わない

・本来のコンセプトとは異なる設計

であっても「オールオン4」という名称で説明されることがあります。

もちろんそれが悪いという意味ではありません。

ただ、患者様がイメージしているオールオン4と、実際に行われる治療内容が一致していないケースも少なくありません。

そのため当院では、まず診断を行い、

・骨の状態

・残存歯の状態

・清掃性

・咬合設計

・長期安定性

を総合的に評価することを重視しています。

本来のオールオン4ではボーンリダクションを行うことがあります

オールオン4の本来の考え方では、必要に応じて骨の高い部分を整える処置(ボーンリダクション)を行います。

特に下顎前歯部では骨が高く残っていることがあり、そのまま人工歯を作製すると

・補綴スペース不足

・清掃性の低下

・審美性の低下

につながる場合があります。

そのため骨の高い部分を整え、顎堤を平坦化してからインプラント治療を行う考え方があります。

ボーンリダクションの概念図。顎堤を平坦化し補綴スペースや清掃性を確保するための処置を解説したシェーマ

ボーンリダクションの目的は、単に骨を削ることではありません。

・人工歯のスペース確保

・清掃性の向上

・審美性の向上

・長期安定性の向上

を目的として行われます。

当院が傾斜埋入に慎重な理由

オールオン4では後方のインプラントを傾斜埋入することがあります。

これは骨造成を回避しやすいというメリットがあります。

一方で当院では、傾斜埋入そのものに対して慎重な考えを持っています。

理由は、治療後の清掃性やメンテナンス性です。

傾斜埋入したインプラントでは、角度を補正するためのアングルアバットメント(マルチユニットアバットメント)が使用されます。

もちろん優れたシステムですが、構造が複雑になることで、

・清掃しにくい

・汚れが溜まりやすい

・長期的なメンテナンスが難しくなる

可能性があります。

当院では、インプラントは「入れること」よりも「長く維持すること」が重要だと考えています。

そのため、

・補綴設計

・清掃性

・メンテナンス性

・将来的な対応のしやすさ

まで含めて治療計画を立案しています。

当院の全顎インプラント治療症例

上下顎の全顎インプラント治療症例。骨造成を併用し機能回復と審美性の両立を図った症例写真

上下顎の歯を失った患者様に対し、骨造成を併用しながら全顎的なインプラント治療を行った症例です。

本症例では、

・骨の状態

・咬合設計

・清掃性

・長期安定性

を総合的に考慮しながら治療計画を立案しました。

当院では治療法ありきではなく、患者様一人ひとりに合わせた設計を行い、機能回復と長期安定を目指しています。

当院が全顎インプラント治療で重視していること

当院では、

・オールオン4

・オールオン6

・骨造成併用インプラント

・残存歯の保存

・矯正治療の併用

など、様々な選択肢の中から診断を行っています。

重要なのは、「どの治療法を行うか」ではなく、「その患者様にとって最適な治療計画は何か」です。

オールオン4は有効な選択肢のひとつです。

しかし、すべての患者様にとって最善とは限りません。

当院では、治療法の名前ではなく、骨の状態・清掃性・咬合設計・長期安定性を重視しながら診断を行っています。

オールオン4と言われて不安な方へ

・本当に歯を全部抜く必要があるのか

・他の治療方法はないのか

・自分の場合はどのような選択肢があるのか

患者様のお口の状態によって、最適な治療方法は異なります。

当院では、オールオン4ありきではなく、骨の状態・残存歯・清掃性・咬合設計・長期安定性まで含めて診断を行っています。

「他院でオールオン4を勧められた」「別の選択肢がないか知りたい」という方もお気軽にご相談ください。


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この記事の執筆・監修

東京銀座デンタルクリニック 院長 金山 健夫

金山 健夫
東京銀座デンタルクリニック 院長 / 歯学博士

インプラント治療・補綴治療・デジタル歯科治療を中心に診療を行う。
日本補綴歯科学会 専門医・指導医。
国立がん研究センター中央病院 非常勤医師(インプラント外科・補綴担当)。

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フラップレスインプラントは本当に良い治療ですか? ~当院が歯肉形態(エマージェンスプロファイル)を重視する理由~

2026年6月5日

インプラント治療について調べていると、「フラップレスインプラント」という言葉を目にすることがあります。

フラップレスインプラントは歯肉を大きく切開せずに行うため、

腫れが少ない

・痛みが少ない

・手術時間が短い

といったメリットがあります。

そのため、「できるだけ負担の少ない方法で治療したい」という患者様には魅力的に映るかもしれません。

しかし当院では、「インプラントを入れること」だけでなく、「どのような歯肉形態で治癒させるか」を非常に重要視しています。

インプラント治療は埋入して終わりではありません

インプラント治療で本当に重要なのは、単に骨の中へインプラントを埋入することではありません。

最終的な

・見た目

・清掃性

・長期安定性

は、インプラント周囲の歯肉形態によって大きく左右されます。

特に補綴学では、歯肉から歯が立ち上がる形態を「エマージェンスプロファイル」と呼びます。

当院では、このエマージェンスプロファイルが 「滑らかで天然歯いん近いこと」が、プラークの停滞を防ぎ、インプラント周囲炎のリスクを抑える(=長期安定性)のために極めて重要だと考えています。

フラップレスインプラントではヒーリングアバットメントによる治癒が一般的です

フラップレスインプラントでは、歯肉を切開せずにインプラントを埋入するため、多くの場合は埋入と同時にヒーリングアバットメントを装着する「1回法」で治療が行われます。

ヒーリングアバットメントは、インプラント周囲の歯肉を治癒させるための部品です。

術後の治療期間を短縮できるメリットがありますが、一方で歯肉はヒーリングアバットメントの形態に沿って治癒していきます。

そのため、最終的な歯肉形態やエマージェンスプロファイルのコントロールには限界が生じる場合があります。

当院では、この点も考慮しながら治療計画を立案しています。

 

 

同じインプラントでも歯肉の治り方は変わります

フラップレスインプラントとプロビジョナルレストレーションによるエマージェンスプロファイルの違いを解説した比較図及びインプラント治療におけるヒーリングアバットメントとプロビジョナルレストレーションによる歯肉形態形成の違い

 

上の図は歯肉の治癒の違いを模式的に表したものです。

ヒーリングアバットメントで治癒した場合、歯肉はその形態に沿って治癒するため、比較的円形で機械的な歯肉形態になりやすくなります。

一方で、プロビジョナルレストレーション(仮歯)を用いて治癒させた場合は、最終的な歯冠形態に近い状態で歯肉を誘導することができます。

その結果、より自然な歯肉の立ち上がりを獲得しやすくなります。

 

 

実際の口腔内でも歯肉形態に違いが現れます

ヒーリングアバットメント治癒とプロビジョナルレストレーションによる軟組織マネジメント後の歯肉形態比較症例

こちらは実際の症例です。

左はヒーリングアバットメントの形に沿って治癒した状態です。

一方、右は2次オペ時にプロビジョナルレストレーション(仮歯)を装着し、歯肉形態をコントロールした状態です。

同じインプラントであっても、歯肉の立ち上がり方やボリューム感に違いが生じることがお分かりいただけると思います。

当院では単にインプラントを埋入するだけではなく、最終的にどのような歯肉形態を獲得するかまで考えながら治療を行っています。

 

当院は「歯肉を育てる」ことを重視しています

抜歯後の軟組織治癒により天然歯と調和する歯肉環境を整えたインプラント治療症例

こちらは当院で治療を行った症例です。左は抜歯直後、右はインプラントを埋入し軟組織調整後に最終補綴を装着した状態です。

当院では抜歯後すぐにインプラントを埋入することだけを優先せず、まず歯肉環境を整えることを重視しています。

歯肉のボリュームや形態を整えることで、その後のインプラント治療や補綴治療をより理想的な状態で行うことが可能になります。

最終的には、インプラント部分だけが目立つのではなく、周囲の天然歯と調和した自然な歯肉の立ち上がりを目指します。

インプラント治療において重要なのは、「インプラントが入ること」ではなく、「天然歯と違和感なく調和し、長期的に安定すること」だと当院は考えています。

 

 

フラップレスインプラントが悪いわけではありません

ここで誤解していただきたくないのは、フラップレスインプラントそのものが悪い治療法というわけではありません。

適応症例では、

患者様の負担が少ない

・手術時間が短い

・術後の腫れが少ない

という大きなメリットがあります。しかし、すべての症例に最適な方法とは限りません。

骨の状態や歯肉の厚み、角化歯肉の量、最終的な補綴形態などを総合的に判断し、適切な術式を選択することが重要です。

 

当院の考え方

当院では、「できるだけ早く治療を終えること」よりも、「できるだけ長く安定すること」を大切にしています。

そのため、

・骨の状態

・歯肉の状態

・噛み合わせ

・補綴形態

まで考慮しながら治療計画を立案しています。

インプラント治療をご検討中の方や、他院でフラップレスインプラントを提案されている方も、お気軽にご相談ください。

 

 

東京銀座デンタルクリニックへご相談ください

当院ではインプラント治療を単なる「欠損補綴」と考えるのではなく、天然歯と調和し、長期的に安定する口腔環境の構築を目指しています。

・「インプラントを検討している」
・「他院でフラップレスを勧められた」
・「見た目にもこだわりたい」

という方は、お気軽にご相談ください。

LINE相談・24時間WEB予約も受け付けております。

 

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この記事の執筆・監修

金山 健夫
東京銀座デンタルクリニック 院長 / 歯学博士

インプラント治療・補綴治療・デジタル歯科治療を中心に診療を行う。
日本補綴歯科学会 専門医・指導医。
国立がん研究センター中央病院 非常勤医師(インプラント外科・補綴担当)。

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