院長の論文が国際学術誌「Journal of Prosthodontics」に掲載決定 ― インプラントブリッジ治療の新しいデジタルワークフロー
2026年6月16日
このたび、東京銀座デンタルクリニック院長 金山健夫の論文が、補綴学分野の国際学術誌
Journal of Prosthodontics にアクセプトされました。
Journal of Prosthodonticsは、補綴学・インプラント補綴分野において世界的に広く読まれている学術誌の一つです。
今回の論文では、「インプラントブリッジ治療における新しいデジタルワークフロー」について報告しています。
インプラント治療は「埋入」だけではありません
インプラント治療というと、「インプラントを埋入する手術」に注目が集まりがちです。
しかし実際には、その上に装着する人工歯(補綴物)をどれだけ正確に製作できるかが、長期的な安定性に大きく影響します。
特に複数本のインプラントを連結するインプラントブリッジでは、高い適合精度が求められます。
デジタル技術が進歩しても課題は残っています
近年は口腔内スキャナー(IOS)の普及により、従来の型取りに代わってデジタル技術を活用した治療が増えています。
一方で、広範囲のスキャンではわずかな誤差が蓄積する可能性があり、複数本のインプラントを連結する補綴治療では特に精度管理が重要になります。
今回の論文では、治療の各段階で得られるデータを統合しながら、より高精度な補綴物を製作する方法について報告しました。
段階的に精度を高めるデジタルワークフロー
当院では、
・術前のデジタル設計
・インプラント埋入時の情報
・仮歯で実際に使用したデータ
・最終補綴設計のための検証データ
などを段階的に統合しながら最終補綴を製作しています。
一度のスキャンだけに頼るのではなく、治療中に得られる情報を積み重ねることで、より高い精度を目指しています。
実際のデジタルワークフロー

図:術前の設計から仮歯、最終補綴までのデジタルワークフロー。
実際の使用状況を確認しながら最終補綴へ反映しています。
仮歯期間を大切にしています
今回の論文の特徴の一つが、仮歯(インテリムレストレーション)を活用することです。
仮歯を一定期間使用していただくことで、
・噛み合わせ
・見た目
・発音
・清掃性
・違和感の有無
などを実際の生活の中で確認することができます。
また、歯ぐきの形態や補綴物の輪郭を整えることで、より自然な最終補綴へとつなげることができます。
その結果を最終補綴へ反映することで、患者様一人ひとりに適した補綴物の製作を目指しています。
学術活動を日々の診療へ
東京銀座デンタルクリニックでは、日々の診療だけでなく、国内外での学会発表や論文執筆にも取り組んでいます。
今回の研究も、日常診療の中で感じた課題から生まれたものです。
学術活動を通じて得られた知見を臨床へ還元し、より精度が高く、長期的に安定したインプラント治療を患者様へご提供できるよう努めています。
今後も、科学的根拠に基づいた診療を通じて、より良い医療の提供を目指してまいります。
この記事について
本記事は、Journal of Prosthodonticsにアクセプトされた院長 金山健夫の論文内容をもとに作成しています。





