「仮歯」はすべて同じではありません。インプラント治療で大切な2種類の仮歯
2026年7月22日
インプラント治療で「仮歯」と聞くと、多くの方は「最終的な歯が入るまで一時的に使用する歯」というイメージをお持ちではないでしょうか。
しかし実際には、インプラント治療で使用する仮歯には、それぞれ異なる役割があります。
東京銀座デンタルクリニックでは、治療の段階に応じて仮歯を使い分け、一つひとつの工程を大切にしています。
今回は、当院が補綴治療において重要と考えている2種類の仮歯についてご紹介します。
TECは、治療期間中の日常生活を支える仮歯です
まず使用するのが「TEC(テンポラリークラウン)」です。

TECは、抜歯後からインプラントを埋入するまでの期間や、その後の治療期間中に装着します。
歯がない状態では見た目だけでなく、会話にも影響が出てしまいます。
そのためTECには、
・見た目を保つ
・会話がしやすい状態を維持する
・治療期間中の心理的な負担を軽減する
という役割があります。
つまり、抜歯後からインプラント治療が次のステップへ進むまでの期間を支える仮歯です。
インテリムレストレーションは、最終補綴を完成させるための仮歯です
インプラントが安定し、次の治療段階へ進むと、当院では「インテリムレストレーション(プロビジョナル)」を製作します。
こちらも「仮歯」と呼ばれますが、その目的はTECとは大きく異なります。
私たちは、インテリムレストレーションを「ディフィニティブレストレーション(ファイナル)を完成させるためのリハビリテーション器具」と考えています。
実際に患者さまに使用していただきながら、
・噛み合わせ
・発音
・清掃性
・見た目
・歯ぐきとの調和
などを細かく確認し、必要に応じて微調整を繰り返します。
この工程を経ることで、その患者さまにとって最も自然で快適な形態へと仕上げていきます。
なぜレジン(歯科用樹脂)を使用するのでしょうか?
インテリムレストレーションには、レジン(歯科用樹脂)を使用しています。
「最終的にはセラミックが入るのに、なぜレジンなの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
その理由は、口腔内で細かな調整が容易に行える素材だからです。
実際に生活していただきながら、
・少しだけ噛み合わせを調整する
・清掃しやすい形態へ修正する
・歯ぐきとの調和を整える
・より自然な見た目へ近づける
といった細かな修正を繰り返すことができます。
また、見た目も天然歯に近い状態で製作するため、日常生活で大きな違和感なく過ごしていただけます。
ディフィニティブレストレーションはゼロから作るものではありません

左がインテリムレストレーション(プロビジョナル)、右がディフィニティブレストレーション(ファイナル)です。
一見すると、大きな違いは分からないかもしれません。
実は、それこそが私たちの目指している補綴治療です。
インテリムレストレーションの段階で、患者さまが快適に使用できる形態を十分に検証します。
その後、口腔内スキャナーによるデジタルデータとして、その完成した形態を精密に記録します。
従来の型取りでは難しかった形態も、デジタルデータとして忠実に保存できます。
そして、そのデータをもとにディフィニティブレストレーション(ファイナル)を製作することで、インテリムレストレーションで完成した形態をできるだけ忠実に再現します。
つまり、ディフィニティブレストレーションを口腔内で初めて完成させるのではなく、患者さまがすでに快適に使用していた形態をデジタル技術によって引き継ぐという考え方です。
東京銀座デンタルクリニックのインプラント治療
インプラント治療のゴールは、「インプラントを埋入すること」ではありません。
患者さまが長く快適に噛み、自然に話し、笑顔で過ごせることです。
そのために私たちは、目の前の一本の歯だけではなく、その先の何年、何十年という時間まで見据えて補綴治療を行っています。
インプラントをご検討中の方は、「どのインプラントを使用するか」だけではなく、どのような考え方で最終補綴まで治療を行っているのかにも、ぜひ注目してみてください。
LINE相談はこちら
治療方法についてのご質問やご不安な点がございましたら、まずはLINE相談をご利用ください。
▶ LINE相談はこちらhttps://lin.ee/nFrrKRC
24時間WEB予約はこちら
詳しい診査・診断をご希望の方は、WEB予約をご利用ください。
▶ 24時間WEB予約はこちらhttps://ginza-dental.or.jp/contact/#link01
この記事の執筆・監修

金山 健夫
東京銀座デンタルクリニック 院長 / 歯学博士
インプラント治療・補綴治療・デジタル歯科治療を中心に診療を行う。
日本補綴歯科学会 専門医・指導医。
国立がん研究センター中央病院 非常勤医師(インプラント外科・補綴担当)。





