成長期から成人までを見据えた骨格設計
2026年2月22日
保田矯正塾『一期治療の真髄』登壇報告
2月22日、札幌で開催された、保田矯正塾セミナー『一期治療の真髄』にて当院の矯正担当歯科医師の飯岡 拓馬先生が講義を行いました。
会場は多くの参加者で満席となり、成長期の矯正治療に対する関心の高さを改めて実感する一日となりました。
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歯並びだけではない「一期治療」
今回のテーマは「鼻上顎複合体の適切な拡大」。
少し専門的な言葉ですが、簡単に言えば “上あごの骨格を正しく広げること” です。
成長期に適切な骨格設計を行うことで、
・口呼吸の改善
・睡眠の質の向上
・将来的な歯列不正の予防
など、歯並びだけにとどまらない変化が期待できます。
一期治療とは、単に早く矯正を始めることではありません。成長を味方につける医療設計です。
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学童期症例報告 ― 髙橋正太郎先生
今回のセミナーでは、当院でも診療に携わる髙橋正太郎先生が、学童期一期治療の症例報告を行いました。
実際の臨床データをもとに、拡大のタイミングや骨格的変化、機能改善について解説。
成長期にどのような設計を行うかが、その後の口腔環境に大きく影響することが示されました。
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成人への応用 ― 骨格設計はつながっている
成長期の鼻上顎複合体拡大と比較すると、複雑な口腔環境となっている成人症例では、より高度な知識と技術が求められます。
歯周組織の状態や咬合のバランス、既存補綴物の影響などを総合的に評価し、矯正治療を単独で行うのではなく、歯周治療やインプラント治療と融合させることが重要です。
それぞれを分断せず、生体に対して相乗効果を発揮させる設計。
それがOISS(包括的口腔治療設計)の本質です。
飯岡先生は一日の総括とともに、「成人患者への鼻上顎複合体拡大の応用」について講義を行いました。
成長期に適切な骨格設計がなされているかどうかは、
・将来の抜歯矯正の必要性
・成人後の治療難易度
・インプラント治療時の骨量や設計
にまで影響します。
矯正とインプラントは別々の治療ではなく、骨格設計という一本の線でつながっています。
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当院が大切にしていること
当院では、矯正治療のみならず、将来の補綴やインプラント治療までを見据えた包括的な治療設計を行っています。
✔ 成長期からの骨格設計
✔ 成人矯正
✔ 将来を見据えた補綴・インプラント設計
これらを分断せず、一貫した視点で診断・治療計画を立案しています。
その場しのぎの治療ではなく、10年後、20年後も安定する口腔環境を目指して、学術活動で得た知見を、日々の診療へと還元してまいります。




