一本の欠損した奥歯を補う治療法が脳活動に及ぼす影響 – 最新の臨床研究から
2024年3月22日
当院は患者様の健康と笑顔を取り戻すために、最先端のインプラント治療に専念しています。この度、下顎大臼歯を一本失った患者様に対して行われた、異なる3種類の治療法とその脳活動への影響を比較検討した興味深い研究結果が発表されました。この研究は、治療を検討中の患者様や、インプラント治療を学びたい歯科関係者にとって非常に価値のある情報です。そこで、本記事ではその研究内容をわかりやすく解説します。
Comparative Effect of Rehabilitation with Three Different Treatment Modalities for a Single Missing Molar on Brain Activity-A Prospective Clinical Study
Int J Prosthodont(2023年)
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研究の目的と方法
本研究の目的は、一本の下顎大臼歯を失った患者様が、取り外し可能な入れ歯、ブリッジ、あるいはインプラントで治療した際の脳活動の変化を比較することでした。
参加した24名の患者様は、まず入れ歯を装着し、その後一部はインプラント治療を、もう一部はブリッジ治療を受けました。治療前、入れ歯装着後、そしてブリッジまたはインプラント治療後の3フェーズにおいて、安静時およびガム咀嚼後の脳波(EEG)を測定しました。
研究結果
治療前後の脳波の変化を比較した結果、インプラント治療を受けたグループは、他の治療法を受けたグループと比較して脳活動が最も促進されました。
結論
この研究は、一本の奥歯を失った患者様に対するインプラント治療が脳活動を向上させることを科学的に証明しました。一歯欠損に対するインプラント治療の最大の利点は、残存歯への負担を減らし、これを保護することにあります。
インプラントが残存歯を保護することを示した有名な論文
しかし、この研究によって、インプラント治療が患者様の生活の質を向上させる可能性も示唆されました。当クリニックでは、このような最新の研究結果をもとに、患者様一人ひとりに最適な治療計画をご提案しています。インプラント治療に関するご質問やご相談があれば、どうぞお気軽にお問い合わせください。