抜歯後の歯槽堤保存術についてのエビデンス①
2024年2月1日
1月27日(土)と28日(日)に福岡で開催されたインプラント外科セミナーの講師を務めてきました。本日は、その中で私が紹介した論文の一つをご紹介します。
論文タイトル
“Interventions for Replacing Missing Teeth: Alveolar Ridge Preservation Techniques for Dental Implant Site Development” (日本語訳:「歯科インプラント部位のための歯槽堤保存技術」)
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この研究は、歯を抜いた後の歯槽骨を健全に保ち、インプラント治療に最適な環境を整えるための方法、すなわち「歯槽堤保存術」の効果について評価しています。コクランレビューによるこの研究は、信頼性の高いエビデンスに基づいたもので、2015年に初めて公開され、2021年には最新の情報へと更新されました。
この研究が示す通り、抜歯後の歯槽骨を保持する方法は様々に存在しますが、どの方法が最適かについては、まだ決定的な答えは出ていません。治療方法を選択する際には、各方法の利点と欠点を慎重に比較し、患者様の個別のニーズに最も適した選択をすることが肝心です。
当クリニックでは、患者様個々の状態に合わせた最適なインプラント治療を提供することを目指しています。そのために、最高のエビデンスと最新の研究成果をもとにした治療計画を立てております。インプラント治療に関するご質問や疑問があれば、いつでもお気軽にご相談ください。皆様からのお問い合わせを心よりお待ちしております。